新潮文庫 昭和41年
活字エロがこんなに楽しいとは知らなかった。というか、バタイユや
アポリネールとは違った、日本独自のエロティシズムというものを野
坂氏はやってのけたといっていい。
例えば、オナニズムというのも、日本人は大好きな男女の行為である
が、カキヤという男はマスをかいて、心臓発作で死んでいる。このこ
と一つとっても、大爆死、神風である。日本男児を語る上で、爆死は
欠かせざるべき事柄であろう。それの亡骸の上で麻雀をやって弔いを
するとは、冗談というか、ユーモア溢れすぎですやん。
オチといったらいいのか、死にながら勃起しているという。インポテ
ンツの男の死への思いを痛切に皮肉っている。死というものに対する
冒涜でありながら、息女への狂気という形での殉教である、と思える。
全く、いや、野坂氏の遺書ともなった本書はすべての男へのバイブル
である。
活字エロがこんなに楽しいとは知らなかった。というか、バタイユや
アポリネールとは違った、日本独自のエロティシズムというものを野
坂氏はやってのけたといっていい。
例えば、オナニズムというのも、日本人は大好きな男女の行為である
が、カキヤという男はマスをかいて、心臓発作で死んでいる。このこ
と一つとっても、大爆死、神風である。日本男児を語る上で、爆死は
欠かせざるべき事柄であろう。それの亡骸の上で麻雀をやって弔いを
するとは、冗談というか、ユーモア溢れすぎですやん。
オチといったらいいのか、死にながら勃起しているという。インポテ
ンツの男の死への思いを痛切に皮肉っている。死というものに対する
冒涜でありながら、息女への狂気という形での殉教である、と思える。
全く、いや、野坂氏の遺書ともなった本書はすべての男へのバイブル
である。
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