古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

哀原     古井由吉

2019-12-06 13:16:13 | 小説の紹介
古井由吉氏という作家は又吉直樹氏にTVを通して



教えてもらって、読んでみようかなと思った。



言葉の選び方が秀逸であって、決して、これを、くだ



らない、といってしまえるものではないだろう。



ビルの谷間に落ちてしまう女のひとの話しがあったが、



その昔、イッセー尾形氏のコントでビルの谷間に入って



いってしまうひというのがあって、それを思い出した。



そういった意味でユーモアもあるんだろうね。



ラストの数編は戦争物であったが、このひとのリアルさは



文学というものの重さを充分伝えてくれる。文学によって



しか伝えられない戦争の恐怖感がひしひしと伝わってきた。



いやぁ、戦争はおそろしいよォ…………合掌。


                 (鶴岡 卓哉)

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