古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

二百十日    夏目漱石

2015-12-13 16:33:31 | 小説の紹介
(1906年  明治39年)



圭さんと碌さんの会話からほとんど成る。阿蘇の




旅行のことだが、阿蘇の噴火はとてつもなく手の



付けられない自然だ。その自然に真っ向から立ち



向かうことの困難さ、えてして、噴火は近代化の



文明の暗喩のようにもとれる。この文明にのほほ



んとしながら、剛健な圭さんが穴に落ちて出てこ



れなくなるところなどは、罠のような気がする。



あらゆる点で、暗喩的な意味にとれて仕方がない。




行こうとしても、見えているのに行けない噴火口




は真実のような気がするし、社会の現象のような




気がしてしまう。

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