中公文庫 「奇妙な味の小説」所収。
牟礼魔利(むれ まりあ)とは森茉莉その人
の事なのだろう。魔利の飼っている黒猫が主人
魔利について語っている。
なんかぼくは勝手なイメージではゴスロリ風の
衣装に身を包んでいるといった感じだが、フランス
好きなのだそうだが、その実、フランスのイメージ
を追っているだけで、本当のフランスは知らな
いんだそうだ。外国語も知らないので、批評など
もちんぷんかんぷんなのだそうだ。
この本だが、古くて、割れが酷くなって、バラバラ
になりつつある。兎に角、茉莉さんの良さに今ごろ
ぼくは気づいている。批判的レビューも書いたことも
あるが、今は大好きな作家のひとりだ。
(読了日 2024年 9・13(金)22:30)
(鶴岡 卓哉)
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