「ディック傑作集4」所収 友枝康子・訳
この作品の重要なテーマは、侵略者がおバカだったら
どうなるか、であろう。
人間に変身するのはいいが、六十センチしかない彼ら
は化けたらすぐに判明してしまう。
その度に殺すのだが、次々と化けて出る。そのうち、
タバコを吸えば大きくなる、会話上でライトフットが
軽口のように言うと、タバコを吸った侵略者フヌールは
4フィートに大きくなる。その次に、ウィスキーを飲めば
同じくらいになる、と言ってきかないので、飲むと、6フ
ィートになる。タバコを吸って大きくなるのもバカだし、
自分が異様に小さいことに気づかないのもバカだ。バカは
ウィスキーを飲んで人と同じ6フィートになった。フヌール
は一体が大きくなると、他の化けてる同じ体つきの男も同じく
大きくなるシステムである。もっと大きくして、8フィート
にすれば、大きすぎて、気づくだろうと考える。そして、大人の
することで、あれですよ、中学生が大好きなあれをすれば、8
フィートになっちゃった、あぁ、おバカ。……合掌。
おいしそうなケーキとコーヒーを読書のお供にどうぞ!(残念ながらうちのカフェのケーキではありませぬ、相すみませぬ)
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