文春文庫 1994年
小林氏の本はおもしろいはずだ、と思っていたが、読んでみると
イマイチはいっていけなかったりして、戸惑っていたのだが、
この本はばっちりだった。二日で一気読みしてしまった。
小林氏というのは助平気質らしくて、若い子のヌードを集めるのが
ご趣味らしくて、当時の宮沢りえのサンタフェを注文した、とか。
渡辺美奈代がヌードになっていたとは、ビックリしてしまった。
黒澤明氏に関する記述も多く、高く評価していたようだ。
全体的に映画本に詳しい本となっている。
エロで言うと、斎藤綾子という人のあけっぴろげなエロ本も高く
評価している。ぼくは、そんなエロ女ごめんだが、第一、エロ女
って興醒めだ。そんな女にキョーミはないが、小林氏が、紹介
してくれると、いささか、おもしろく感じてしまう。
日本の文化に精通している人が少なくなった、と嘆かれているが、
今となっては、もっとひどいことになっているだろう。
89歳で今もご健在だという、ぼくも長生きしたい、と痛切に
思ったのだった。
(読了日 2022年 9・13(火)19:30)
(鶴岡 卓哉)
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