文春文庫 1992年
イタリアのミラノにつくったコルシア・デイ・
セルヴィ書店。教会のそばにつくって、共同体
として有益なことをしたらしいが、その後、教会に
吸収され、なくなったまでを描くエッセイ。
文章はなんか頼りない、直截脳にガツンと来る
文体ではないようだ。ふらふらと須賀氏の文体をさ迷い
歩いて、漂っているうちに読み終わってしまった。
全く分からなかったわけじゃなく、分かり易くはある
んだけど、頭に入ってこない不思議なものだ。
それが独自のフロー感みたいなものを形作っている
ような気がする。
それぞれの人生があり、終わりがあり、しかし、
想うところ結局死んじまうんだよな、ものには
終わりがあるし。でも、なんだかんだで、一生懸命
やっているうちが花なんだよね、すったもんだして
いるうちがいちばん楽しいのかもしれない。
(読了日 2024年2・3(土)15:30)
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