古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ステーキを下町で    平松洋子 画・谷口ジロー 

2019-06-07 14:40:25 | 本の紹介
ボクがもう二十年以上前にN・Yに行ったとき、テキサス


という店でN・Yステーキってやつを食ったのだが、もう


その味は忘れてしまった。もっとも、その頃はビョーキで


息もマトモにできなかったのだから、よくN・Yまでブジ


行って戻ってきたものだと思う。コーヒーを頼んだら、


コーラがでてきて、食べ終わったら、そこのスタッフに


追い出されてしまった。


広島の某オア×スでステーキ定食を食べようとしたら、しょ


うが焼きじゃないよな、というくらいのうすぅぅい肉がで


てきて、驚いた。


東京に住んでいたころは、オヤジに近所の上池台のステー


キハウスによく連れて行ってもらって食べていた。これまた、


二十年以上前の話だ。


この「ステーキを下町に」にでてくるレストランカタヤマは



先日、土井善晴の美食探訪でも紹介されていた。駄敏丁カット、



東京に行ったら、是非食べてみたい一品だ。


                  (鶴岡 卓哉)
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今日もごちそうさまでした   角田光代

2019-06-05 14:10:24 | 角田光代
新潮文庫   平成23年


広島に来てから楽しみにしているものに牡蠣がある。


東京に比しても安価で新鮮でうまい。


牡蠣独特のうまみが口に広がる感じは他の食べ物では


味わえない。


40を過ぎてから好きになった食べ物に、豆腐がある。


柔らかい、というのが良い。豆腐にも色々あるが、150円


ほどはだしたいところだ。


今日もごちそうさまでした、にはさまざまな食材が取り上げら


れていて、語られている。


肉食の角田さんに食革命が起きたことや、職がなくなって、バ


イトをした30歳ころのことなど、ほわわーんとした角田さん


ならではのほんわか食エッセイです。

   
                      (鶴岡卓哉)
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インディヴィジュアル・プロジェクション    阿部和重

2019-06-03 02:32:21 | 小説の紹介
新潮文庫   1997年


約十五年前に古本で買って、始まりを読んではやめ、読んでは


やめていた。てっきりスパイ小説だと思っていた。プロジェク


ションをプロダクションだとどこかで思っていた節があって、


いい加減なもんである。


どんどん読んでいるとハマってしまい、中盤からの引き込まれ


方はスゴかった、一気読みであった。


「多重人格」か「妄想」、「錯誤」か、実は高踏塾なるスパイ活


動する団体など、このヌマタという男のつくりごとで、すべては


錯誤。


夢のように思っている人生を哀しいかというと、本人にとっては


それはそれで幸せなのではないだろうか。一見、よその人からみ


たら可哀想で不幸でも、本人が信じているのだから、それはひと


つの世界ではあるよな、と感じる夕暮れであった。…………合掌。


                     (鶴岡卓哉)
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