古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

パタゴニア あるいは 風とタンポポの物語り  椎名誠

2019-06-17 01:22:03 | 本の紹介
集英社文庫   1987年


1984年に行ったパタゴニア旅行のことがつづられている。


冒頭病気になってしまった妻のはなしになるが、僕の好きな話しに


おいしいはなしともうひとつ、不摂生のはなしと病気のはなしって


いうのがある。この病気ばなしもなかなかおもしろかったな、といっ


ては、渡辺一枝さんにわるいが、実によみごたえがあった。


氷河の描写一つ取ってみても、その雄大さは想像にかたくない。羊肉を


一頭、いや、三頭くらったはなしや、船の中のはなしは、読んでいてあ


きることはないだろう。椎名さんにとってターニングポイントになった


作品らしいが、それが成功したからこそ、今の名声があるのだろう。

                 
                           (鶴岡卓哉)
                        
コメント
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