古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

壇蜜日記2    壇蜜

2020-08-15 22:42:19 | 本の紹介

文春文庫     2015年

 

この人の被害妄想はすごいな。自虐的にいたぶって

 

楽しんでいるようにも見える。たぶん、壇蜜という

 

虚構を演じているのだ、という意味では、とことん

 

この人は女優だ。

 

けど、意外とボクと共通点も多いことに気づく、熱帯

 

魚好き、ネコ好き。あっ、これだけだった。さわれるネ

 

コが三匹もいるなんて、なんてうらやましや。熱帯魚の

 

水槽も3つもあるなんて! けっこう自虐が目に余って

 

鼻につくけど、最後、この人のことがなんかわかってきた

 

と思ったら、終わっていた。

 

10コも年下なのに、なんかボクの中では、「妹」ではなく

 

「お姉ちゃん」として刷り込まれているのですが、それも

 

ファンを「うちの子」というくらいの人だからでしょう。

 

で、ボクもしっかり「うちの子」です。……合掌。

 

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ドッペルゲンガー   鶴岡 卓哉

2020-08-14 04:44:36 | ポエム





僕は見失う、この交差点で見かけた人影を

その人影は確かに僕の分身であったはずだ

ドッペルゲンガーのようなその体験は僕を更なる

迷宮に誘うのだ、僕はまるで本体ではなく

分身の方ではないかという錯覚

僕は損なわれたのではないかという落伍した気分

僕は歩き続けるがまだ太陽は嘘くさい光を投げかけている

僕もまた噓くさい霊験の中で狼狽えながら

真実の肉体を探し求めているのだ

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古本カフェ リニューアル!

2020-08-07 16:12:28 | カフェ、ギャラリー

暑い日が続きますが、昨日は広島では原爆の日

 

でした。黙とうをボクもささげ、平和がつづくこ

 

とを祈りました。

 

で、このカフェですが、古本もだいぶん溜まって

 

きもしたので、新たに本棚を入れて、このブログ

 

でもご紹介させていただいた、あの本も、この本も

 

大放出させていただきます。全部で千五百冊くらい

 

あるのではないか、と思います。お気に入りの一冊を

 

お探しください。

 

文学は一番おもしれえんだよ、をモットーに、本ブロ

 

グも微弱ながら、本離れに、お力になれたらな、と思います。

 

ドリンクにも、力を入れていて、梅ジュース、赤紫蘇ジ

 

ュース、ゆずジュース、など400円でやっています。

 

スペシャルコーヒーもおすすめです。アイスにして、今

 

はお出ししています。

 

日々、更新されていくなかで、変わらないでいいものも

 

あっていいのではないかと思います。文学とは、心の変質

 

を映す鏡ではないかと思います。そのものは変わらなくても

 

こっちが変わっていくという。そういう深いものなのだと、

 

思っています。

 

長くなりましたね、では、では。コロナも心配ですが、ウチは

 

開けっ放しなので、安心できるのではないかと思います。

 

でも、暑い日々は読書にまったく向かねえなあ、とぼやくおれっ

 

ちだった。

 

 

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生命式       村田沙耶香

2020-08-04 15:24:10 | 村田沙耶香
河出書房新社      2009年~2018年

人間が人間をたべることは現実にはむずかしいらしい。

そういう死体をたべる部族もいたらしいが、みんなゲラ

ゲラ笑って狂ってしまったという。という、遺体をたべる

慣習のある世界を描いた生命式で幕を開ける、新たな

伝説となる短編集。

これはただならぬ短編集だ、と肝に銘じて、読み進める

が、どういうわけか、半ばくらいで、どーでもいーわ、読書?

そんなことどーでもえーわ的な気分に陥ってしまった、が、

後半は一気よみした。

「街を食べる」では、これまでの読書体験では得られなか

ったスリリングな文章でよませる。

コンピュータの内臓をみるような、ちょっと逆説的な見方

かもしれないが、そんな感じを抱いた。

性欲、セックス、物欲、料理といった、人間の根源的なこと

に村田女史の目はとことん優しく注がれてゆく。

ボクも村田女史の胸の中で、文学という胸に抱かれ眠り

たい、と狂気的に思いつめるのだった……合掌。

                 (鶴岡 卓哉)

























































    
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