ムベを知って初めて食してから5年になる。家の周りに設置した動物(シカ・イノシシ)除けの柵を無限に伸びるのではないかと心配するぐらいにどこまでもゆく。蔓性の植物は至る所から伸びる蔓との戦いと言っても過言ではない。生来のめんどくさがりで放置したら手に負えない状態になり一昨年にかなり切り込んだ。それから2年目、良い具合の蔓になったか今年は多くの実を付けた。今回はこのムベと南米地区原産と聞くフェイジョアを花から果実そして味を紹介する。左列がムベである。
ムベの花である。釣り鐘型とでも言おうか細長い花である。写真は白っぽい花弁だが、もう一本の花は少しピンクがかった色である。雄花と雌花があるようだがまだ、私では判別できない。非常に多くの花を付けるがごく一部が実を付ける。写真右はフェイジョアの花である。尖ったような美しさとも言おうか、南の国原産らしい花とも言える。今年の初め、雪で幹が2つに割れたが骨折医(私の事)の添え木を用いての手当で生き延びてくれ、こちらも多くの花が咲いた。春先4月の話である。
11月中旬ごろから熟し始めた。ムベの実はアケビを丸くした感じである。アケビは熟すると縦に割れるがムベは割れることはなく、青い実がピンク色のなりだんだん赤みが増す。写真の実も食べごろだが実り過ぎで食べるのが追いつかない。鳥類そしてイタチなどが喜んでくれるだろう。右はフェイジョアの実である。こちらは下部からだんだん色づいてくるがこちらはこれぐらいが色づきの限度でこれぐらいになると自然に落下する。落ちてもまだ少し硬く、収穫して2,3日寝かせる。
収穫した実である。ムベは少し収穫が遅かったか皮が黒ずんでいるがこれぐらいが完熟で美味い。フェイジョアは毎日の見回りで落ちたものを集めた。
食べ方は2つに切ってスプーンで食べると言うのが良い。
どちらも少し食べたところで映している。表現が難しいがムベはトロッとした甘みがある。種が多いのには閉口する。口の中でもぐもぐしながら種の周りの果肉をはぎ取るようにして食べる。果肉がなくなると種を出すのだが”ペッ!”である。女性には出来かねる芸当だろう、色っぽく映るのは難しいだろう。お勧めは出来ない。その点、フェイジョアは食べ易い。こちらも味の表現は難しいがほんのりとした甘みで食後のデザートならこちらが合う。種があるが殆ど気にならず私は食べてしまう。子供だった頃に食べたなら”フェイジョアの木が口から生えたらどうしよう”と心配しただろう。そんな純な頃もあったなーと郷愁に浸りながら秋の味覚を味わっている。今日は初雪が降り、朝はうっすらと雪化粧だった。間もなく冬眠したくなる季節になる。
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