ダークでスタイリッシュ。これで決まり。
* * * * * * * * * *
スティーグ・ラーソンによる世界的ベストセラーの本作は
先にスウェーデンで「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」として公開されました。
今作はそのハリウッド版リメイク。
しかし、リメイクだからといって決して二番煎じではありません。
何しろあのデビッド・フィンチャー監督によるもの。
ということで、スウェーデン版も堪能した私ですが、こちらも楽しみにしていました。
まずはタイトル・シークエンスで度肝を抜かれます。
ダークでスタイリッシュ。
まさにリスベットの雰囲気にぴったりで、
まず私たちをそのミステリアスな世界に引き込みます。
もともとデビッド・フィンチャー監督はミュージック・ビデオの監督だったそうで、
だからこそ、こういうのはお手の物、ということなんですね。
経済誌「ミレニアム」のジャーナリストであるミカエルは、
資産家ヘンリック・バンゲルから、
40年前の少女ハリエット失踪事件の真相追究を依頼されます。
彼は謎の女リスベットを助手として、その事件の捜査を始めます。
しかし、浮かび上がってくるのはハリエットの失踪ばかりではなく、
古くからの多くの女性の猟奇殺人事件。
その事の真相は――。
この作品、猟奇殺人事件だけがネタなら、
まあ、よくあるミステリ。
そこに精彩を加えているのが他ならぬ、このリスベットの存在です。
少年のようにスリムな体に黒の革ジャン。
背中にドラゴンのタトゥー。
鼻ピアス。
しかし、精神異常者として後見人が付いているという彼女。
この彼女の凄惨な過去の詳細については、次作を待たなければなりませんが、
過激ではありますが彼女の強く一直線な意志に、胸のすく思いがするのです。
弱い女性が男への反逆の狼煙を上げる。
それはまた抑圧された私たちの開放でもあるように思えるのですね。
汚れ役をも厭わないあの強さ、奔放さに憧れてしまいます。
ミカエル役がダニエル・クレイグというのもよかったですね~。
さすがハリウッド作品。
カッコいいです・・・。
ただ、スウェーデン版では確か、事件捜査中のミカエルに、
勝手にハッキングをして彼の捜査状況を知ったリスベットが、
突然メールで彼にヒントを送るというシーンがあって、
私はそこがとても気に入ったのでしたが、
今作ではそういうシーンはありませんでした。
残念・・・。
とはいえ、スウェーデン版を見ながらも、適度に筋を忘れていた(!)せいもあり、
全く遜色なく、と言うか、それ以上に楽しめたのでした。
とりあえず、今作はスウェーデン版と同じく3部作となると思われますので、
この先もまた、楽しみです。
→ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女
→ミレニアム2/火と戯れる女
→ミレニアム3/眠れる女と狂卓の騎士
「ドラゴン・タトゥーの女」
2011年/アメリカ/158分
監督:デビッド・フィンチャー
原作:スティーグ・ラーソン
出演:ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、クリストファー・プラマー、ステラン・スカルスガルド
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スティーグ・ラーソンによる世界的ベストセラーの本作は
先にスウェーデンで「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」として公開されました。
今作はそのハリウッド版リメイク。
しかし、リメイクだからといって決して二番煎じではありません。
何しろあのデビッド・フィンチャー監督によるもの。
ということで、スウェーデン版も堪能した私ですが、こちらも楽しみにしていました。
まずはタイトル・シークエンスで度肝を抜かれます。
ダークでスタイリッシュ。
まさにリスベットの雰囲気にぴったりで、
まず私たちをそのミステリアスな世界に引き込みます。
もともとデビッド・フィンチャー監督はミュージック・ビデオの監督だったそうで、
だからこそ、こういうのはお手の物、ということなんですね。
経済誌「ミレニアム」のジャーナリストであるミカエルは、
資産家ヘンリック・バンゲルから、
40年前の少女ハリエット失踪事件の真相追究を依頼されます。
彼は謎の女リスベットを助手として、その事件の捜査を始めます。
しかし、浮かび上がってくるのはハリエットの失踪ばかりではなく、
古くからの多くの女性の猟奇殺人事件。
その事の真相は――。
この作品、猟奇殺人事件だけがネタなら、
まあ、よくあるミステリ。
そこに精彩を加えているのが他ならぬ、このリスベットの存在です。
少年のようにスリムな体に黒の革ジャン。
背中にドラゴンのタトゥー。
鼻ピアス。
しかし、精神異常者として後見人が付いているという彼女。
この彼女の凄惨な過去の詳細については、次作を待たなければなりませんが、
過激ではありますが彼女の強く一直線な意志に、胸のすく思いがするのです。
弱い女性が男への反逆の狼煙を上げる。
それはまた抑圧された私たちの開放でもあるように思えるのですね。
汚れ役をも厭わないあの強さ、奔放さに憧れてしまいます。
ミカエル役がダニエル・クレイグというのもよかったですね~。
さすがハリウッド作品。
カッコいいです・・・。
ただ、スウェーデン版では確か、事件捜査中のミカエルに、
勝手にハッキングをして彼の捜査状況を知ったリスベットが、
突然メールで彼にヒントを送るというシーンがあって、
私はそこがとても気に入ったのでしたが、
今作ではそういうシーンはありませんでした。
残念・・・。
とはいえ、スウェーデン版を見ながらも、適度に筋を忘れていた(!)せいもあり、
全く遜色なく、と言うか、それ以上に楽しめたのでした。
とりあえず、今作はスウェーデン版と同じく3部作となると思われますので、
この先もまた、楽しみです。
→ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女
→ミレニアム2/火と戯れる女
→ミレニアム3/眠れる女と狂卓の騎士
「ドラゴン・タトゥーの女」
2011年/アメリカ/158分
監督:デビッド・フィンチャー
原作:スティーグ・ラーソン
出演:ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、クリストファー・プラマー、ステラン・スカルスガルド