映画と本の『たんぽぽ館』

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バルフィ!人生に唄えば

2015年06月21日 | 映画(は行)
切ない恋の物語+ミステリ



* * * * * * * * * *

聴覚に障害を持つバルフィ(ランビール・カプール)は、
眼差しや表情、身振り手振りで豊かな感情を表現する明るい青年。
そんな彼がある日シェルティ(イリアナ・デクルーズ)という美しい女性と出会い一目惚れ。

すぐに求愛するのですが、彼女の手にはすでに婚約指輪が・・・。
でも彼女は、表情豊かでイキイキとしたバルフィに明らかに惹かれていくのですが、
結局安定した生活を求め資産家と結婚してしまいます。
さて、数年が過ぎて・・・。



バルフィの父が病で入院のため大金が必要になります。
苦肉の策でバルフィは幼なじみのジルミル(プリヤンカー・チョプラ)の誘拐をもくろみます。
ジルミルは自閉症で施設に入っていたのですが、
最近家に戻ってきていました。
しかし彼女を理解するものは周りにいなくて、孤独な日々・・・。
さてところが、彼が彼女の部屋に忍び込んでみればベッドはカラ。
それなのに、彼はジルミル誘拐の容疑で警察に捕まってしまいます。
なんと、バルフィの作った脅迫状の他に
もう一通の脅迫状が届いていた・・・というから話はややこしい。



しかしその後またバルフィとジルミルは出会い、
ジルミルはバルフィに対して心をひらいていく・・・。
シェルティとジルミルのバルフィを挟んだ微妙な関係。
あんなに底抜けに明るかったバルフィがシェルティと別れてからの表情の暗いこと・・・。
結局バルフィでなく資産家を結婚相手として選んでしまったシェルティの後ろめたさ・・・。
切ない恋の物語に、何やらミステリも絡めて、
なかなか見応えのある一作です。



言葉を持たないバルフィは
時にはパントマイムのような身振り手振りで語りかけます。
それはまるで昔の無声映画の映像のよう。
「雨に唄えば」を彷彿とさせるシーンもあり、
だからこそ、この邦題がそれにかけてあるわけなんですね。
ただ歌って踊る一昔まえのインド作品しかイメージのない方には是非おすすめ。
じっくりとストーリーを楽しめます。
まったく、最近のインド作品には唸らされてしまいます。
また、インドの女優さんは本当に美人ですよね~。
見とれてしまいます。



バルフィ!人生に唄えば [DVD]
ランビール・カプール,プリヤンカー・チョープラー,イリヤーナー・デクルーズ
ポニーキャニオン


「バルフィ! 人生に唄えば」
2012年/インド/151分
監督・脚本:アヌラーグ・バス
出演:ランビール・カプール、プリヤンカー・チョプラ、イリアナ・デクルーズ

ロマンス度★★★★☆
バルフィの魅力度★★★★☆
満足度★★★★☆