ノーテンキさに呆れる・・・
* * * * * * * * * *
あら、まだやってたの?というくらいに遅い時期の鑑賞でしたが、
正直これはやはり見なくてもよかたような気がします。
米カリフォルニア州太平洋岸1300キロにわたって伸びる
サン・アンドレアス断層が横ずれを起こし、巨大地震が勃発。
ロサンゼルス・サンフランシスコ・ラスベガスが壊滅状態に・・・。
ヘリコプターでの任務を専門とするレスキュー隊員レイ(ドウェイン・ジョンソン)が、
愛する娘ブレイク(アレクサンドラ・ダダリオ)を救うため奔走します。
地震で崩れ去るビルなどのシーンは確かに凄い。
迫力たっぷりで心おののいてしまいます。
それは確か。
しかし、私は終始思ってしまったのです。
レイは一応レスキュー隊員なのですが、
地震が発生してからは、妻と子どもを助け出すことしか頭に無く、
最も必要とされる仕事を放り出すことに何のためらいもない。
こんなの、プロじゃない。
この映画で彼が仕事をしたのは冒頭で一人の女性を助けた時のみ。
いや、もちろん家族は大事ですよ。
けど、少なくともブレイクが地下駐車場の車から脱出した時点で、
任務に戻るのが常識じゃないでしょうか。
本作、彼の職業が返って邪魔をしたというか、
普通にサラリーマンか何かだったのならなにも問題がなかったのになあ。
そもそも、このオヤジさんが下の子を水難事故から救えなかったというのが
まず信じられない。
いや、だからこそ、その後必死で鍛えてあの体になったのかもしれないけど・・・。
奥さんをビルの屋上から救い出すシーンも凄いといえば凄かったですが、
あれだけ大勢いたビルから脱出できたのがこの人ただ一人・・・。
あまりにも自分本位で、呆れてしまう。
本作のラストのノーテンキさにも唖然とします。
家族が助かって良かった、良かった・・・って感じ?。
この瓦礫の街の下にどれだけの人が埋もれているか。
博士の避難の呼びかけがあったから多くの人が助かったと言いますが、
どう見てもその前に亡くなった人のほうが多そうな気がする。
避難しようにも多分道路は瓦礫と大渋滞で進めず、
避難した先で津波に巻き込まれるという二次被害も相当あったはず。
第一、内陸部が震源で、津波ってあるんですか?
多くの人がまだ瓦礫の下に埋もれていたり
壊れたビルの上に避難して孤立している人がいるはず。
早く助けにいけばいいのに・・・。
あの3.11を体験した日本人だからこそ、こんなふうに思うのかもしれませんが、
こういう作品を娯楽としてはやはり見ることができない、
私なのでした。
「カリフォルニア・ダウン」
2015/アメリカ/114分
監督:ブラッド・ペイトン
出演:ドウェイン・ジョンソン、カーラ・グギーノ、アレクサンドラ・ダダリオ、ポール・ジアマッティ、ヨアン・グリフィズ
地震のシーンの迫力度★★★★★
プロ意識度★☆☆☆☆」
満足度★★☆☆☆
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あら、まだやってたの?というくらいに遅い時期の鑑賞でしたが、
正直これはやはり見なくてもよかたような気がします。
米カリフォルニア州太平洋岸1300キロにわたって伸びる
サン・アンドレアス断層が横ずれを起こし、巨大地震が勃発。
ロサンゼルス・サンフランシスコ・ラスベガスが壊滅状態に・・・。
ヘリコプターでの任務を専門とするレスキュー隊員レイ(ドウェイン・ジョンソン)が、
愛する娘ブレイク(アレクサンドラ・ダダリオ)を救うため奔走します。
地震で崩れ去るビルなどのシーンは確かに凄い。
迫力たっぷりで心おののいてしまいます。
それは確か。
しかし、私は終始思ってしまったのです。
レイは一応レスキュー隊員なのですが、
地震が発生してからは、妻と子どもを助け出すことしか頭に無く、
最も必要とされる仕事を放り出すことに何のためらいもない。
こんなの、プロじゃない。
この映画で彼が仕事をしたのは冒頭で一人の女性を助けた時のみ。
いや、もちろん家族は大事ですよ。
けど、少なくともブレイクが地下駐車場の車から脱出した時点で、
任務に戻るのが常識じゃないでしょうか。
本作、彼の職業が返って邪魔をしたというか、
普通にサラリーマンか何かだったのならなにも問題がなかったのになあ。
そもそも、このオヤジさんが下の子を水難事故から救えなかったというのが
まず信じられない。
いや、だからこそ、その後必死で鍛えてあの体になったのかもしれないけど・・・。
奥さんをビルの屋上から救い出すシーンも凄いといえば凄かったですが、
あれだけ大勢いたビルから脱出できたのがこの人ただ一人・・・。
あまりにも自分本位で、呆れてしまう。
本作のラストのノーテンキさにも唖然とします。
家族が助かって良かった、良かった・・・って感じ?。
この瓦礫の街の下にどれだけの人が埋もれているか。
博士の避難の呼びかけがあったから多くの人が助かったと言いますが、
どう見てもその前に亡くなった人のほうが多そうな気がする。
避難しようにも多分道路は瓦礫と大渋滞で進めず、
避難した先で津波に巻き込まれるという二次被害も相当あったはず。
第一、内陸部が震源で、津波ってあるんですか?
多くの人がまだ瓦礫の下に埋もれていたり
壊れたビルの上に避難して孤立している人がいるはず。
早く助けにいけばいいのに・・・。
あの3.11を体験した日本人だからこそ、こんなふうに思うのかもしれませんが、
こういう作品を娯楽としてはやはり見ることができない、
私なのでした。
「カリフォルニア・ダウン」
2015/アメリカ/114分
監督:ブラッド・ペイトン
出演:ドウェイン・ジョンソン、カーラ・グギーノ、アレクサンドラ・ダダリオ、ポール・ジアマッティ、ヨアン・グリフィズ
地震のシーンの迫力度★★★★★
プロ意識度★☆☆☆☆」
満足度★★☆☆☆