映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

トレイン・ミッション

2018年10月06日 | 映画(た行)

いつもの列車が、非日常の場に

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老いてなおアクションに挑む、リーアム・ニーソンの心意気に拍手!!。


10年努めた会社から突然解雇宣言を受けた60歳保険セールスマン、マイケル(リーアム・ニーソン)。
家のローンや息子の教育費がまだまだかかるのに・・・、
失意のまま、いつもの時間の帰宅列車に乗り込んだマイケル。
すると、見知らぬ女性に話しかけられます。

この列車に乗っているある一人の人物を見つけ出せば、多額の報酬を受け取ることができる、というのです。
半信半疑のマイケルですが、やがて妻が人質に取られていて、
この話は断ることができないことだとわかります。
実はマイケルは以前は警官。
どうもそのあたりでこのような話に巻き込まれたようなのです。
そしてやがて、正体不明の一味が探している人物というのは、
ある事件の重要な目撃者であることを知ります。
この人物を彼らに知られればきっと殺されてしまうだろう・・・。
マイケルの孤立無援の悪戦苦闘が始まります。

本作のオープニングは、毎日毎日決まったことが繰り返されるマイケルの日常。
しかし、妻や家族ともうまく行っていて、満たされていることが伺えます。
なかなかおしゃれな物語の始まり。
しかし、その日はそれが一転して、非日常へとまっしぐらとなるわけですが。
その後は、殆どが列車の中のシーンです。



マイケルは毎日仕事で郊外の自宅からニューヨークまで、同じ時間の列車で往復をしているのです。
そのため、列車内ではすっかり顔なじみの人もいて、車掌などとも気安く挨拶を交わします。
そんな日常の場が、一転して緊張の場に。
誰が目指す人物なのか。
また誰が内通者なのか。
ときには列車外に踏み出すまでのハラハラシーンあり。
そして暴走する列車の恐怖。
大事故が起こって、やっとそれが収まったかと思えばまた一波乱。
スリルたっぷり、楽しめる一作でした。



仕事をクビになったマイケルのその後の生活はどうするのか・・・
という心配の答えもちゃんと最後にありました!!

トレイン・ミッション DVD
リーアム・ニーソン
ポニーキャニオン



<J-COMオンデマンドにて>
「トレイン・ミッション」
2018年/アメリカ・イギリス/105分
監督:ジャウム・コレット=セラ
出演:リーアム・ニーソン、ベラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン、サム・ニール、エリザベス・マクガバン

ノンストップサスペンス度★★★★☆
裏切り度★★★★★
満足度★★★★☆