映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

トゥモロー・ウォー

2021年07月20日 | 映画(た行)

エイリアン+タイムリープ

* * * * * * * * * * * *

2051年からのタイムトラベラーが現代に突然現れ、
人類は30年後に未知の生物と戦争になり、やがて敗北する・・・と、告げます。
人類が生き残る唯一の方法は、現代から兵士や民間人を未来に送り込み、戦いに加勢すること。
彼らは最後の希望をかけて、30年を遡って来たのでした。
未来での戦士の一人に選ばれた元軍人で高校教師のダン・フォレスター(クリス・プラット)は、
幼い娘の未来のために力を尽くそうと思い、未来へ旅立ちます。

しかし、アクシデントでタイムリープが予期せず早まってしまい、
多くは戦闘の訓練もほとんどないままに未来へ行くことになってしまった。
しかもかなりの高度のところに放り出されて・・・と、
始めから波乱含みでストーリーが始まります。
ダンは兵役経験があるので、チームの中でもリーダー的存在になります。

そして、闘う相手のエイリアンは、始めなかなかその姿がはっきり映し出されず、
恐いもの見たさが募ります・・・。
それにしてもそれは、そう大型ではないにしてもいかにも不気味な姿形、
動きは俊敏、そして凶暴。
さらには、イヤになるほどうじゃうじゃいる!!
まさに、絶望的・・・。

本作は、単にエイリアンものというだけでなく、
タイムリープを絡めるというところで、ぐんと面白みが増しています。

ダンが30年後にであった人物とは・・・!
そして、そもそもこのエイリアンはどこから来たのか。
例えば宇宙船などでやって来たというのなら、その瞬間をとらえて攻撃すれば良い。
30年前にリープできるならば、場所や時間の情報を伝えることだってできるはず。
ところが、どう調べても、エイリアンが侵入した形跡がない、というのです。
ロシアあたりから出現したらしいのはわかっているのですが、
その後あっという間に地球上に広まってしまった。
このあたりは、新型コロナウイルスにも似ていて、不気味ですね。

その謎が最後に解かれて、ラストにまた一波乱。
物語の造りとしても良くできています。
そしてそれは、地球温暖化が引き金でもあるというのもしゃれています。

また、父と息子、父と娘の家族の物語でもあり、なかなか、見所満載。
そしてダンが現在高校教師だったということも、ステキな伏線となっています。
私は好きです。

こんな大作なのに、いきなりAmazon Prime Videoにて独占配信。
prime会員で良かった・・・。
(CMか!?)

<Amazonプライムビデオにて>

「トゥモロー・ウォー」

2021年/アメリカ/138分

監督:クリス・マッケイ

出演:クリス・プラット、イボンヌ・ストラホフスキー、J・K・シモンズ、ベティ・ギルピン

 

エイリアンの造形度★★★★☆

ストーリー性★★★★☆

満足度★★★★☆

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿