映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

エターナル・サンシャイン

2018年06月04日 | 映画(あ行)

脳内の様々な葛藤

* * * * * * * * * *


ジョエル(ジム・キャリー)とクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)は、恋人同士。
けれど、付き合いが長くなって気持ちのすれ違うことが多くなり、
クレメンタインが特定の記憶だけを消去する施術を受け、
ジョエルの記憶をすっかり消してしまいます。
ジョエルはそれでも彼女を愛していて、
しかし今の彼女から見れば自分はただの見知らぬ他人。
・・・ジョエルはその苦しさのあまり、
いっそ自分もクレメンタインの記憶を消してしまおうと決心します。
そして、彼女と同じ施術を受けますが・・・。
しかしジョエルの真相意識が自分の脳内のクレメンタインの存在を必死になって守ろうとします。
彼の脳内の様々な葛藤が映像となって映し出されます。

すべて見てから、なるほど・・・と思わされるのですが、
本作の冒頭は実は本作の様々な出来事のあとの光景だったわけなんですね。
最悪の気分で目覚めたジョエルが、無意識に海へ行ってしまった、
そのことにも意味があったのです。
う~ん、心憎い!!
結局、別れても別れきれない絆が2人にはちゃんとあった、ということか。

はじめ、ラブストーリーなのにジム・キャリー?
と、やや意外な感じがしたのですが、
脳内のヒッチャカメッチャカの不思議体験の様子は、やはりジム・キャリーならではなのでした。
黙っていればハンサムなのに、動き出すとその表情の変化が規格ハズレにユニーク。
これはやっぱりはまり役だ。


ところで本作のキャスト。
ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルステン・ダンスト、
マーク・ラファロ、イライジャ・ウッド、トム・ウィルキンソン・・・
なんとも地味に豪華なんですね!!

エターナル・サンシャイン [DVD]
ジム・キャリー,ケイト・ウィンスレット,キルステン・ダンスト,マーク・ラファロ,イライジャ・ウッド
GAGA

<WOWOW視聴にて>
「エターナル・サンシャイン」
2004年/アメリカ/108分
監督:ミシェル・ゴンドリー
脚本:チャーリー・カウフマン
出演:ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルステン・ダンスト、マーク・ラファロ、イライジャ・ウッド、トム・ウィルキンソン

ラブストーリー度★★★★☆
満足度★★★★.5



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2 コメント

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Unknown (たんぽぽ)
2018-06-11 19:54:49
ちっぷさま
はじめまして。読者登録、コメントどうもありがとうございます。
私は時々、「面白くないから眠いのか」、「居眠りするから面白くなくなっちゃうのか」どっちだろうと思うことがありますよ。
感受性鋭く、ビンビン反応してしまうときと、どーでもいいや・・・と思ってしまうときと・・・確かにいろいろありますね。
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はじめまして (ちっぷ)
2018-06-10 22:54:21
ちっぷと申します。
『エターナル・サンシャイン』、
私の中では不思議な映画という印象でした。
映画なんて観るとき、観る環境、観る気分によって随分違うと思いますがいかがでしょうか。

読者登録させていただきました。   
よろしくお願いいたします。
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