映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ノイズ

2022年09月25日 | 映画(な行)

隠そうとすることで、また問題がやっかいに・・・

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筒井哲也さん同名コミックの映画化。

過疎化に苦しむ猪狩島。
島の青年・泉圭太(藤原竜也)が生産を始めた黒イチジクが高く評価され、
地方創生推進特別交付金5億円の支給もほぼ決まり、
島に希望の光が見え始めています。

そんなある日、村を訪れた何やら怪しい男、小御坂(渡辺大知)。
その不審な言動に違和感を持った圭太。
猟師の純(松山ケンイチ)。
島の新米巡査・真一郎(神木隆之介)。
この3人は島の幼なじみで親友同士なのです。

そして圭太の娘の姿が見当たらないことを機に、
圭太が誤って小御坂を殺してしまいます。
その場に居合わせたこの3人は、この殺人を隠すことを決意。

ところが実はこの小御坂は、元受刑者のサイコキラー。
彼の足取りを追って、警察が島に乗り込んできます・・・。

もともと殺そうと思って殺したわけではなく、あくまでもものの弾みの事故。
その時に、きちんと正しい通報措置を取っていれば・・・
というのは、あくまでも後に思うこと。
いま、イチジクを大々的に売り出そうとする島で、
問題は起こしたくないと、そういう気持ちが大きかった・・・。
その時にはこの男の正体を知っていなかったこともありますし。

ということで、このことを隠そうとするが故に、余計に事態は面倒になり、
彼らは追い詰められていくのです。
そんな中で島の老人(柄本明)と町長(余貴美子)までが命を落とすことに・・・。
そしてまた、捜査に当たる刑事(永瀬正敏)が優秀すぎる!!
この、絶体絶命感、ハラハラ感がハンパなく、見入ってしまいます。

閉鎖的な過疎の島という背景。
そして、鉄板の友情の絆で結ばれたはずの3人が、実は・・・。
という展開もまた、見所。

豪華キャストも納得の力作です。
北海道ではイチジクはできないので、あまりなじみが深くなくて、
とても食べたくなりました。

<Amazon prime videoにて>

「ノイズ」

2022年/日本/128分

監督:廣木隆一

原作:筒井哲也

出演:藤原竜也、松山ケンイチ、神木隆之介、黒木華、渡辺大知、
   酒向芳、柄本明、余貴美子、永瀬正敏

絶体絶命度★★★★★

ドキドキ度★★★★★

満足度★★★★☆

 



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