映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

シークレット・アイズ

2017年01月12日 | 映画(さ行)
なんでわざわざリメイク?



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アルゼンチン映画「瞳の奥の秘密」のリメイクです。
「瞳の奥の秘密」は、驚きのラストでかなりやられました!
その記憶があるので、あえて本作を、わざわざ劇場で見るまでもないかと思っていたので
この度DVD視聴。


02年、ロサンゼルス。
FBI捜査官レス(キウェテル・イジョフォー)が殺人事件の現場に駆けつけて見ると、
被害者は仕事のパートナーで親友でもあるジェス(ジュリア・ロバーツ)の娘だったのです!
レイは容疑者を特定するのですが、FBI内部の事情により、真相は闇に葬られてしまいます。
ここのところに、あえてアメリカの事情が組み込まれているのですが、
この時の少し前にあの9.11同時多発テロがあって、
FBIはテロの動きの捜査に躍起になっていたわけです。
レスが突き止めた容疑者はそういう内部情報の提供者だったので、
そこで面倒な問題を起こされたくないとFBI上層部は考えたわけですね。
FBIに失望を感じ、職まで辞したレス・・・。

それからいきなり13年が過ぎます。
レスは諦めきれず、容疑者について調べ続けていたのですが、
新たな手がかりを見つけ、ジェスと検事のクレア(ニコール・キッドマン)の元をたずねます。
そして、あらためての捜査を申し出ますが・・・。



レスとクレアが密やかに思い合っているらしい・・・などというのは、
どうにも余計なように感じられました。
ここは、いつも憎まれ口をたたき合っているけれども実は最大の理解者同士、
というという男性を配したほうが良かったのではないかな?
しかし、ジュリア・ロバーツのあえて花を消し去った顔や演技はなかなかのものでした。
はじめ見たときに、「え、これがジュリア・ロバーツ? ウソ~」と思いましたもん。
最後まで見ると、その理由がわかります。

そしてこの役は、アルゼンチン版だと男性なのですが、
あえてこちらは女性となっています。
うん、そこはおかしくはない。
けれどそういうことなら、殺されたのは娘じゃなくて息子であるほうが
もっと納得行くんだけどな・・・。



それから、13年前と現在がの描写がコロコロと入れ替わるのだけれど、
どっちがどっちなのか、その区別が分かりづらかったです・・・。
ということで、本作、「瞳の奥の秘密」を見た方なら見なくてもいいし、
どちらも見たことがないという方なら、
やはり「瞳の奥の秘密」の方を見ることをオススメします。

シークレット・アイズ [DVD]
キウェテル・イジョフォー,ニコール・キッドマン,ジュリア・ロバーツ,アルフレッド・モリーナ,マイケル・ケリー
Happinet


「シークレット・アイズ」
2015年/アメリカ/111分
監督:ビリー・レイ
出演:キウェテル・イジョフォー、ニコール・キッドマン、ジュリア・ロバーツ、アルフレッド・モリーナ、マイケル・ケリー

満足度★★.5


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