映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ザ・ウォッチャーズ

2024年07月02日 | 映画(さ行)

見ているのは、何者か

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M・ナイト・シャマラン制作、その娘さんのイシャナ・ナイト・シャマラン監督作品です。

舞台はアイルランド。

28歳のアーティスト、ミナ。
鳥かごに入った鳥を指定の場所に届けに行く途中、
地図にない不気味な森に迷い込みます。
スマホやラジオが急に使えなくなり、そして車も動かなくなってしまいます。
助けを求めようと車外に出ると、その車も消えてしまいます。

やむなく森の中をさまよううちに、忽然とガラス張りの小屋が現れます。
そこにいたのは、60代マデリン、20代シアラ、そして19歳のダニエル。

彼らは、自分たちはここで毎夜訪れる“何か”に監視されていると言うのです。

ここで暮らす三つの掟は

・監視者に背を向けてはいけない。

・決してドアを開けてはいけない。

・常に光の中にいる。

これを破ると殺されるというのですが・・・。

状況を変えようとしない3人に対して、ミナはなんとか監視者の状況を探り、
この森から脱出できないかと方法を探ります・・・

私、この予告編を見たときに、常に彼らを監視しているというのは、
つまりテレビなどで彼らのことを見ている「視聴者」なのでは・・・?と、
つい以前にどこかで見たようなストーリーを想像してしまったのですが、
安心してください。
それは全く違いました!

アイルランドが舞台というあたりが多分ミソでして、
古代からの伝承が絡んでいる・・・。

まあ、たとえそれがどんな相手ではあっても、
決してあきらめず、希望を持って、できる限りのことをするということが大事なのでしょう。

本作は、ミナが15年前の母の死に関してのトラウマを抱えていて、
そのことからの脱却も合わせて行われる、
と、前進するタフな女性像は、よいですね。

<シネマフロンティアにて>

「ザ・ウォッチャーズ」

2024年/アメリカ/102分

監督・脚本:イシャナ・ナイト・シャマラン

制作:M・ナイト・シャマラン

原作:A・M・シャイン

出演:ダコタ・ファニング、ジョージナ・キャンベル、オルウェン・フエレ、
   アリスター・グラマー、オリバー・フィネガン

 

スリル感★★★☆☆

満足度★★★☆☆

 



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