映画と本の『たんぽぽ館』

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東京リベンジャーズ

2022年07月24日 | 映画(た行)

過去と現在を行き来しながら

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和久井健さんによるコミック「東京卍リベンジャーズ」の実写映画化作品です。

本作は興味がある方なら公開時にすぐ見たでしょうし、
そうでない方なら永遠に見ないであろうという作品と思われるのですが、
どっちつかずの私は今頃見る、ということになりますね・・・。
実は、アニメは見ているのです。
だからストーリーは知っていてあえて見なくてもいいか、と思ってはいたのですが。
でも、若手出演陣のあまりにもの豪華さに目がくらんで、やはり見てみようかと・・・。

 

そもそも、ヤンキーものというのが苦手なのです。
でも本作は単にヤンキーの抗争劇ではなくて、
タイムリープというSF的要素が加わることで、特異性と魅力が増しているのです。

完璧に人生負け組、さえないフリーターのタケミチ(北村匠海)。
10年前、ヤンキー時代に付き合っていた人生唯一の彼女・ヒナタ(今田美桜)と
その弟・ナオト(杉野遥亮)が、
関東最凶の組織「東京卍會」に殺されたことをニュースで知ります。
その翌日、タケミチは駅のホームで何者かに背中を押されて線路に転落。
死を覚悟しましたが・・・。

その瞬間、タケミチは10年前にタイムスリップ。
過去の世界でタケミチがナオトに「10年後、ヒナタは殺される」と伝えたことで未来は変化。
現代に戻ったタケミチは死の運命から逃れて刑事になったナオトから
「10年前に戻って東京卍會を潰せばヒナタを助けられる。力を貸して欲しい」
と言われ・・・。

10年前のタケミチは、ただの粋がったチンピラ。
東京卍會と言えば、泣く子も黙るような大きな半グレ集団。
そこのトップと会おうだなんて、無謀としか思えないことなのですが。
これまで必死に頑張ったことなどないタケミチが、
ヒナタのために命がけで使命を果たそうとすることで、道が開けていきます。

意外にもトップのマイキー(吉沢亮)とドラケン(山田裕貴)は、
話の分かる気持ちのいい奴で、
この組織がどうして10年後にあのような凶暴なものに変わっているのかが分からない。
タケミチは現在と10年前を行き来することで、
そんな“トウマン”とそれに関わる人々の運命を変えていくのです。

いやいや、やはりストーリーが面白い(若干整合性に疑問を感じなくもないけれど)ことと、
惜しみなくつぎ込まれた若手俳優の登場、
そしてそのヤンキーぶりがお見事で、結局ずいぶん楽しんでしまいました。

ストーリーは本当はまだまだ続くのですが、
映画という都合上、唐突に終わってしまったのはやはり残念です。

<WOWOW視聴にて>

「東京リベンジャーズ」

2021年/日本/120分

監督:英勉

原作:和久井健

出演:北村匠海、山田裕貴、吉沢亮、杉野遥亮、今田美桜、
   鈴木伸之、清水尋也、磯村勇斗、間宮祥太朗、眞栄田郷敦

 

タケミチの頑張り度★★★★★

満足度★★★★☆

 



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