映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

スウィングガールズ

2017年12月20日 | 映画(さ行)
落ちこぼれが集まって奏でるジャズ



* * * * * * * * * *

矢口史靖監督の大ヒット「ウォーターボーイズ」の後、
対を成す感じで作られた作品なんですね。
題材を音楽とし、「ボーイズ」から「ガールズ」へ。


東北の田舎町。
食あたりで倒れた吹奏楽部員の代わりに、
急遽集められた友子(上野樹里)を始めとした落ちこぼれ女子たち。
野球部の応援に、演奏はぜひとも必要なのでした。
ただ一人、生き残った(?)吹奏楽部員の拓雄(平岡祐太)が指導に当たりますが、
まずは誰も音を出すこともできない。
また、集まった人数では吹奏楽のチームを組むことは難しいため、
ジャズのビッグバンドのチームを編成することとします。
体力づくりのランニングから始まるハードなトレーニングの効果はあって、
なんとか「音楽」らしきものが演奏できるようになり、
当人たちも演奏の楽しさを感じるようになったのですが。
そこへ本来の吹奏楽部員たちが復帰。
友子たちはお払い箱となりますが、
せっかく起き上がった“やる気”の行き場がなくなってしまった・・・。
そこで自分たちでやるしかない、と、
まずは中古の楽器を買い揃えるためにバイトを始めるのですが・・・。


本作の公開が2004年。
「のだめカンタービレ」のテレビドラマが始まったのが2006年ですから、
まだ上野樹里さんのブレイク前。
なるほど、本作があったから、同じ音楽つながりで“のだめ”の起用となったのでしょうね。


ポンコツのビッグバンドチームが少しづつ力をつけていって、
ラストの演奏ではまさに感動。
ほんと、思わずスウィングしたくなります。
オーソドックスな青春の物語ではありますが、
おとぼけ・ユーモア風味が小気味よくて、とても楽しく拝見・拝聴しました。


授業にちーとっも熱が入らず、実はジャズが大好きのオタク、
しかし自分では全く楽器はできないという
愛すべき教師を演じている竹中直人さんが、ナイスでした。


それと、吹奏楽部の部長がなんと高橋一生さんでした。
きゃ~、若い! 
いや~ん、カッコイイ~♡
少し古い作品は、こういう楽しみがあるのでいいですよね。
あ、そういえばその「ウォーターボーイズ」、
見たことはあるけどブログ記事にはなっていないと思うので、そのうちに見ようかなあ・・・。

スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]
上野樹里,貫地谷しほり,本仮屋ユイカ,豊島由佳梨,平岡祐太
東宝


<WOWOW視聴にて>
スウィングガールズ
2004年/日本/105分
監督・脚本:矢口史靖
出演:上野樹里、平岡祐太、貫地谷しほり、木仮屋ユイカ、豊島由佳梨、竹中直人
音楽の楽しさ★★★★☆
満足度★★★★☆


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2 コメント

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こんばんは (ちっぷ)
2018-06-18 20:56:54
『スウイングガールズ』
いろいろ書きたいことはあるけど、ともかく笑って泣かせる映画(DVD)ですよね。
私が音楽が好きだった頃を思い出させますし、高橋一生さんの若い姿を見せてもらって、私は大満足でした。
日本映画の興行収入があがったのは、レンタルビデオが大きく影響してるって誰かが言ってませんでしたっけ。   
あまり上野樹里は好きなタイプの女優ではありませんでしたが、それでも貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、平岡祐太ら豪華キャストに弱い私は☆☆☆☆☆をつけてしまいました。
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Unknown (たんぽぽ)
2018-06-19 20:30:53
ちっぷさま
なにかに一生懸命の高校生のドラマ、というのは見ていても心地よいですよね。挫折があって、ちょっぴりの恋もあって。
最近なら「ちはやふる」とか。
駆け出しの俳優さんたちの、若き日の一コマとなるところもいいと思います。
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