映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

デンジャラス・ラン

2012年09月16日 | 映画(た行)
二重の敵に対峙する、スリリングな展開



           * * * * * * * * * 

CIAを裏切り10年間逃亡を続け国際指名手配を受けている、トビン・フロスト(デンゼル・ワシントン)。
彼がついにCIAの手に落ち、南アフリカの収容施設に収監されました。

この施設の管理を任されていたのが、新人工作員のマット・ウェストン(ライアン・レイノルズ)。
普段はヒマを持て余していたマットですが、緊張が走ります。

しかし、この施設が謎の傭兵部隊に襲撃を受け、
他のCIA要員は全滅してしまいます。
トビンはマットを挑発するように言うのです。

「奴らは俺を狙っている。お前は俺を守る義務がある。どうする。」

やむなくマットはトビンを引き連れての逃亡を決意します。
マットは敵から自分自身とトビンの身を守らなければならないのですが、
そのトビンも、マットの元からの逃亡を狙っている超危険な人物。
超過酷な逃走劇が始まります。



はじめのうち、なんとも頼りなく思われていたマットが意外に優秀で、
小気味よく切り替わるカットとハードなハクションが次第に快感となってきます。
デンゼル・ワシントン演じるトビンは、海千山千の鋼の精神を持った男。
終始冷静でさすがの貫禄を見せますが、
若いマットが次第に本領を発揮していき、トビンの意表をついていくのも楽しい。
この二人が火花を散らすシーンが敵との対決以上にまたスリリング。
それぞれにカッコイイので、どっちを応援すべきか悩みます。


そもそも、何故トビンがこんな危険な目に合っているのかといえば、
それはある重大な極秘ファイルを彼が持っているから。
こんなもの、持ちたくはありませんね。
周りのすべてが敵だ・・・。
お定まりではありますが、誰が敵か見方か、
意外な真実も隠されています。



非常にスリリングな2時間。
堪能しました。


「デンジャラス・ラン」
2012年/アメリカ/115分
監督:ダニエル・エスピノーサ
出演:デンゼル・ワシントン、ライアン・レイノルズ、ベラ・ファーミガ、ブレンダン・グリーソン、サム・シェパード


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