映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

翔んで埼玉

2020年05月06日 | 映画(た行)

笑い飛ばして憂さを晴らそう!!

* * * * * * * * * * * *


超人気作品のようでしたが、ちょっと私の守備範囲とはちがう・・・
と言うことで公開時には見ていませんでした。
でもまあ、この際やはり見てみましょうか、と。
私、予告編は何度も見ていましたが、二階堂ふみさんが男子の役だとは知らなかった!
でも結局、どっちでも良かったような・・・。

本作、あくまでも「都市伝説」という体で話が進められます。
そうじゃないとやはり「差別」だ、などと騒ぐヒトが出てきそう・・・と言う配慮が感じられますね。

埼玉県民は東京都民からひどい迫害を受けている、というのが大前提のこの世界。
東京のトップ高校白鵬堂学院の生徒会長であり、
東京都知事の一人息子でもある壇ノ浦百美(ももみ)(二階堂ふみ)。
アメリカ帰りで容姿端麗な謎の転校生・麻実麗(GACKT)と出会います。
はじめライバル意識を燃やし反発していたのですが、次第に麗に惹かれていく百美。
しかし、麗が実は埼玉出身であったと言う衝撃の事実を知ります。
百美は麗とともに東京都民の埼玉への迫害と闘うことに・・・。

1982年当時、埼玉に住居を構えていた漫画家・魔夜峰央さんが
自虐ネタで書いたものが原作だそうです。
それにしてもここまであからさまに埼玉をおとしめる言動、
ちょっと悪いワと思いつつも思わず笑ってしまう。
そう、ここまで突き詰めれば埼玉県民も怒る気にもならないでしょう。
笑い飛ばすしかありません。
百美と麗はつまりボーイズラブということになりますが、
そんなことはものすごく些細なことに思えてしまうから不思議。
埼玉だけでなく千葉も群馬も茨城も、似たような境遇に扱われておりまして、
なんで東京だけエラそうに・・・!!という意識が見えるのもいいですよね。
ま、それを言ったら北海道民なんか、超僻地の原始人みたいなもんです・・・。

この何やら重苦しい毎日、こんな映画を見て憂さ晴らしをするのもいいですよ!!

<Amazonプライムビデオにて>
「翔んで埼玉」
2019年/日本/107分
監督:竹内英樹
原作:魔夜峰央
出演:二階堂ふみ、GACKT、伊勢谷友介、ブラザートム、間宮翔太朗、成田凌、加藤諒

荒唐無稽度★★★★★
爆笑度★★★★☆
満足度★★★★☆



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
観ました (こに)
2020-05-07 08:08:07
東京に媚びへつらう神奈川ってのも可笑しかったし、埼玉vs千葉の有名出身者争いや埼玉発祥の企業に「へぇ~」の連続でした。
最後、ここまでの必要あり?と思いましたが摩夜峰央さんですから(笑)
「パタリロ!」も観てみたいです。

>北海道民なんか、超僻地の原始人みたいなもん
それを言ったら愛知県民なんか東京と大阪に挟まれて永遠にNo.3以上にはなれないひねくれ者の集団です(笑)
でも、北海道も愛知県も『関東圏』なんて括りに入っていないほぼ独立しているところがgoodじゃないですか!
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Unknown (たんぽぽ)
2020-05-07 19:24:02
こにさま
北海道独立という話は、以前からあったみたいです。
北海道のこの度のコロナ禍第2波も東京から来たのでは?と思っていて、東京を真っ先に封鎖すべきだった、などと過激なことを思います。
あわわ・・・。うちの娘が住んでいるのだった。友人にも家族が東京にいるという方は多くて、やっぱり切り離せないですよねえ・・・。
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