うかうかしていると、ついはめられる
* * * * * * * * *
おなじみ東野圭吾のガリレオシリーズ最新刊です。
4篇の短編からなっています。
第一章「幻惑す(まどわす)」は、怪しげな新興宗教を題材としていますが、
トリックはやはり科学的なもの。
第二章「心聴る(きこえる)」は、おかしな幻聴にまつわるもの。
これも最新の科学的な仕掛けが。
第三章「偽装う(よそおう)」。装うと言えば偽装殺人?・・・と思えるのですが、そうではなく・・・。
最新科学が使われているわけではありませんが、
このからくりに気づくのはさすが、湯川ならでは。
第四章「演技る(えんじる)」。登場するのは劇団員。
ということで、彼らは巧みに演じます。
・・・騙されます。
ガリレオシリーズは、物理学者湯川という名探偵を置いているため、
当然科学的なトリックが多くなりますが、
私はこの本に限っては、科学的トリックではない方が好きでした。
3作目の謎は、知っているはずでも普通の人は気づかない、
言われてみて始めて「ああそうか」、と思うところがとてもいい。
4作目は、倒叙形式なのです。
つまり、はじめに"犯行シーン"があり、"犯人"は私達読者に姿を表している。
だから犯人探しにはならない・・・ハズだったのですが・・・???
あれ?
うまく著者にはめられてしまいました。
のんびりしているとこんなことになるので油断なりません。
さてところで、福山雅治の映画版ガリレオシリーズ、
新作「真夏の方程式」を製作中だそうです。
2013年初夏公開予定。
楽しみです!
「虚像の道化師/ガリレオ7」東野圭吾 文藝春秋
満足度★★★★☆
虚像の道化師 ガリレオ 7 | |
東野 圭吾 | |
文藝春秋 |
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おなじみ東野圭吾のガリレオシリーズ最新刊です。
4篇の短編からなっています。
第一章「幻惑す(まどわす)」は、怪しげな新興宗教を題材としていますが、
トリックはやはり科学的なもの。
第二章「心聴る(きこえる)」は、おかしな幻聴にまつわるもの。
これも最新の科学的な仕掛けが。
第三章「偽装う(よそおう)」。装うと言えば偽装殺人?・・・と思えるのですが、そうではなく・・・。
最新科学が使われているわけではありませんが、
このからくりに気づくのはさすが、湯川ならでは。
第四章「演技る(えんじる)」。登場するのは劇団員。
ということで、彼らは巧みに演じます。
・・・騙されます。
ガリレオシリーズは、物理学者湯川という名探偵を置いているため、
当然科学的なトリックが多くなりますが、
私はこの本に限っては、科学的トリックではない方が好きでした。
3作目の謎は、知っているはずでも普通の人は気づかない、
言われてみて始めて「ああそうか」、と思うところがとてもいい。
4作目は、倒叙形式なのです。
つまり、はじめに"犯行シーン"があり、"犯人"は私達読者に姿を表している。
だから犯人探しにはならない・・・ハズだったのですが・・・???
あれ?
うまく著者にはめられてしまいました。
のんびりしているとこんなことになるので油断なりません。
さてところで、福山雅治の映画版ガリレオシリーズ、
新作「真夏の方程式」を製作中だそうです。
2013年初夏公開予定。
楽しみです!
「虚像の道化師/ガリレオ7」東野圭吾 文藝春秋
満足度★★★★☆
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