ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

残念な結果です!高校演劇全国大会。

2008-08-11 20:34:47 | 演劇

 全国大会、帰ってきました。

 結果は、残念!悔しい!。国立劇場公演の4校には入れませんでした。

 理由は?なんだったんでしょ?出来は上出来だったのにね。ともかく、審査員の心には届かなかった!!

 審査講評を聞いて、ちょっと唖然としてしまった。だってね、わらしが扮する村人たちとおすぎさんとの交歓シーンを、おすぎさんの幻想!?!?!?だって言ったんだから?!?!?!?!?!?

 どう思う?僕はわらしを実在するものとして書いたつもりだし、演出したつもりだし、これまでの観客だってそんな誤解した人なんていなかった。なのに!審査員は、こう言ったんだよ。幻想シーンなんだから、妖怪バンドがもっと舞台に出てきたら良かったのにって。ガーン!

 それから、土の臭いのするのどかな芝居だとも言った。土の臭いは確かにする。でも、のどかなのか?見捨てられたムラに一人戻ってしまう老婆の話が、のどかなのか?若者たちが、息子や娘たちが年寄りたちを残して、都会に出ていってしまう限界集落の話が、のどかなのか?

 信じられない!この感受性。呆然だ!この鈍感さ。

 山形での通算7回の公演、宮城での1回の東北大会、どの公演でも多くの人が、身につまされ、自身や祖父母のことを思い涙したと感想を語ってくれた。フレンドリープラザに掛かったプロの舞台よりも感動したとまで言ってくれた人だって何人もいた。東北の観客には、涙無しには見られない芝居なのに、審査員(しかも、講評した二人ともだよ!)の評は、のどかな舞台!って、どういうこと?

 結局、バックグラウンドの違いなんだよね。東北の人間には、過疎地のこととか、僻地の老人たちのこととかってのは、身近で避けて通れない話題なんだけど、都市に暮らす人たちにはピント来ない問題なんだってことだ。新聞にだってそう載ることもないだろうしね。知り合いとかにそういう境遇の人がいるってこともないだろうから。

 仕方のないことだ。それぞれの人がその生まれ育ち、知識や興味を異にしている。関心のないこと、縁遠い話には、誰だって気持ちが惹かれたりしないものだもの。

 それと、音楽やダンスに対する感受性も、今回の審査員の人たちは乏しかったんじゃないのかな。置農と同じように上手に音楽やダンスを組み込んでいた大船高校も敗退だったから。まあ、こういうことってあるんだよ。審査員の当たり外れってこと。人それぞれ好きなジャンルは違うから、好きな芝居は異なるからね。いくら公平に見ました、なんて言ったって、それは無理ってものなんだ。

 と言うことで、審査結果についての愚痴はこれでおしまい!

 辛い時には気持ちを切り替えることが何より一番!ぐじぐじ考えていったって仕方ない。さっぱりと過去は切り捨て前を向こう。なので、今日の部活は、地区大会のオーディションをし、ストーリーをかいつまんで話をし、その作品で踊ることになる音楽を流して踊り狂い、東北大会出場を誓って乾杯をした。昨日の悪夢は忘れよう!部員たちも気持ちは同じ、大いに盛り上がり気勢を上げた。

 そう!それでいいのだ!天才バカボン、バカボンボン。合掌!

 

 

コメント (6)
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