とうとうだよ!高校演劇全国大会へ明日出発だ。
これっぽっちの悔いもなく出かけられることが、何より嬉しい!正直、ここまで仕上がるとは思ってもみなかった。部員たちはよくやった。実に頑張った。限りなく粘った。そして、大きく成長した。一日一日、ぐいぐいと上手くなっているからね。いやいや、通し稽古をやる度に、誰かが必ず新しいひらめきを見せてくれるんだ。今日で言えば、おすぎさんと千草の歌が、ぐいーんと上達した。上達というレベルではないな。一気に聴く者を感動させられる所まで上ってきた。
それもこれも歌に関しては、ボイストレーナーをお願いした大類先生のお陰だ。大類先生には、記念公演前に二回レッスンをお願いした。そこで基礎をみっちりとたたき込んでいただいた。記念公演が曲がりなりにも成果を上げられたのはこのレッスンの力が大きい。
ところがだ。公演を見た先生は、翌日すぐに電話をくださって、まだまだ十分指導できなかったから、ぜひ、指導を続けたいとおっしゃってくださったんだ、それもボランティアで!あるかい?こんなこと。
で、先週、そして今日も、出発直前の稽古にわざわざ来てくださったということなんだ。先生のアドバイスを受けて、部員たちは見違えるように上手くなった。それぞれの役柄にあった歌い方をつかみ、明瞭な発声の大切さを改めて教えていただいた。そして、最後は先生からあり得ないほどのお褒めの言葉をいただいて、自信満々稽古を締めくくることができたのだ。
大類先生だけではない。学校、地域、卒業生、保護者、仲間たち、多くの人たちから様々な力をいただいた。その有形無形のエネルギーが今、確実に部員たちの体内に蓄積されている。それは、もう、とてつもない爆発を待つばかりにまで、ふくれあがっている。
そんな大きな順風を受けて、みなぎるエネルギーを蓄えて、明日出発する。
とは言え、本番は四日後だ。残された日時、まだまだぐんぐん伸びていくに違いない。さらにさらに上を目指して、僕が気迫を失わないことだ。
灼熱の群馬、一つ一つのせりふ、仕草、音楽、とことん仕上げていこうと思う。