またまたやってきましたよ、被服室占拠の毎日が!そうなんだよ、新しい芝居の衣装製作に入ったんだ。
今回も、また、また、また、盛りだくさんの手作り衣装だ。時代が1946年ってことなので、ちょっと古くさくてくたびれた洋服だから、こちらはお得意の古着屋で仕入れた。いつもは、オーディンがお馴染みなんだけど、今回はたまたま寄ったハードオフが、これまでの売り方をがらりと変えていて、安価品がずらーりと並んでいた。やったー!
例えば、ワンピース215円、即、買い!例えば、アーミー風ジーンズ315円、即、買い!カラーシャツ500円の半額!即、これは買わなかった。って具合で安い、安い!結局、何着買ったんだ?えーっと、10着買って、しめて、4850円!いやー、たまらないね!演劇部の見方だね。いつか、置賜演劇連盟で表彰しなくちゃいけないよ。って、ことで、あと、数着見つければ、普通の登場人物の衣装はそろう。
だが、しかし!普通で終わらないのが、置農演劇部なんだ。芝居の登場人物の他に、ダンスチームなんてものを作ってしまった。どんなダンス踊るのか?って、曲目は明かせない!断じてね!って、言ってみて気づいた。もう前のブログで言ってしまってたんだ。そう、スゥイングジャズなんだ。だから、その衣装は1940-50年代アメリカの娘たちのものってことなんだ。つまり、フレアースカート!知ってる?くるっと回ると裾が花びらのように広がる、あれだよ。これはねえ、作るしかないんだよ。今時、古着屋にだってないからね。それと、もんぺ。これも作ることにした。だって、市販品めちゃめちゃ高いんだもの。古着の着物、3着2000円也、をほぐして作る。
と、いうことで、一昨日から置農の被服室は演劇部の占拠状態に突入したってわけなんだ。これから、多分10日間は、被服室には演劇部の面々がずらーっとミシンを並べて仕事中ってことになるだろう。
こんな風に手作り衣装に手間暇掛けたって、ほとんどの人は気づかないし、審査結果にもまったく影響しないんだけど、でも、僕としては、こだわりたいんだ。装置も同じことだけど、高校演劇は、そういう演技以外のものに対する評価が低すぎる。すかすかの舞台ですきま風だらけの芝居やっていても、周囲には目をつぶって、役者だけに目を注いでくれる暖か~い、おおらかさをもっているからね。でも、こんな高校演劇にしか通用しない馴れ合いは早くやめた方がいいんだ。だって、演劇は総合芸術なんだから!
金がないから、立て込みに時間かけられないから、人手がないから、って、こんなの理由にならない。要するに作るだけのアイディアと技術と、そして、意欲がないだけのことだろう。もっともっと、装置や衣装や道具の工夫を評価すべきなんだ。細かいところまで気配りが行き届いた芝居を大切にするって習慣ができなくちゃいけないんだ。と、息巻いても、だめなんだね。衣装なんて、装置なんて、二の次三の次なんだから。
でも、でも、でも、負けないよ!置農は。今回は、フレアースカートで勝負だ。もんぺで勝負だ。装置だって、パネル14枚、吊りもの2点と徹底的に豪華だからね。もちろん、演技の方も、絶対負けない。って闘争宣言で盛り上がって、今日は終わり。