ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

記念公演は学校のコマーシャルなんだ!

2008-12-06 21:30:23 | 教育

 東北大会出場記念公演、学校上げての取り組み。先生方も連日、企業を回って広告取りだ。パンフ作りで苦労して先生もいる。ほんと、申し訳ないな、って正直、気が重い部分がある。演劇部だって部活の一つにすぎんだろ?って疑問や不満持つ教員はきっと少なくないと思う。僕だって立場が逆だったら、ぶつくさ言うかもしれない。

 特に、毎年全国出場が当たり前のホッケー部なんかにしてみれば、演劇部?たかが東北大会だろ?こっちは常に全国で鎬削ってんだ!なのになんだ!って気持ちになって当然なんだと思う。だから、本当に心から申し訳ないって頭下げているんだ、心の中じゃ。これ、嘘じゃない。

 でもね、別の見方もできるんだよね。それは、記念公演は絶対!置農の宣伝になる!!ってことだ。まず、公演は人を集められるってこと。そりゃそうだ、舞台だものね。で、人を集めるためにはとことん宣伝しなくちゃならない。地域や企業はもちろん、一番のターゲットたる地区内中学校にチラシ・ポスターばらまける。これは大きい。マイナーな演劇部とは言え、県内30校から勝ち上がった東北大会だから、価値は十分だ。そんな元気な部活動がある置農なら、学校全体、活気に満ちてるだろうな、って思ってもらえる。この効果!半端じゃないよ。

 それから、スポーツでなく、文化部だってことも、意識下でローブローのように効くんじゃないだろうか。他の高校や中学校からすれば、置農、勉強できない奴らの行くとこ、てのは通り相場だからね、そこの生徒たちが、知的能力をフルに要求される演劇で県内トップってのはこれは、かなりとまどうというか、信じられないって言うか、見方が変わるって言うか、目からうろこって言うか、とにかく、大きなショックに違いないと思うんだ。その点から言えば、一緒に最優秀になったのが、県内トップの進学校山形東ってのも、うふふふふのなかなかのもんだと思う。

 そんな効果を考えるから、校長はがむしゃらに旗を振って校内公演を応援してくれるんだし、先生方も快く協力してくれているんだと思う。だとすれば、当の演劇部がのほほんと稽古だけしてるわけにゃいかんだろうが。できるだけ宣伝活動にも力を注がなくっちゃ。

 今回に限らないことだけど、まず、部員たちに出身中学校を訪問させた。これは定期公演でも地区大会でも必ずやる。チラシ・ポスター・招待券を持ってお世話になった先生方に、置農演劇部で元気に活躍していることを報告してくる。これは中学校の先生方間違いなく喜ぶ。特に演劇部の子たちって、中学時代は取り立てて目立つ方じゃないことが多いから、演劇やってるなんて言うとびっくり仰天、大喜びなんだ。そんなじみーな生徒たちが、東北大会だぜ!置農ってどんな学校なんだ!?こんなすっごい宣伝ってないだろう。

 さらに、部員たちによる町内のポスター貼り。小松の主な通りを手分けして、銀行、コンビニ、郵便局、商店、役場、公民館はもちろん、スーパーまで、ポスターを貼ってくれそうな所はすべてお願いして回る。そりゃ、通りの左右軒並みに貼ったからって、それでお客さんが何十人も来てくれるってものじゃない。でもね、気持ちいいだろ、高校生が公演来てくださいって頭下げてお願いに来てくれたら。おっ!置農生、頑張ってるなってことになるよね。地域のこと考えてくれてるな!ってことになるよ。こういう小さな積み上げが大切なんだよ、学校の評判上げるためにも、演劇を地域に浸透させていくためにも。

 これが、地域で生きる、地域に生かされる、ってことなんだと思う。その証拠に、フレンドリープラザからはまた、新しい仕事が舞い込んできているしね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする