ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

子どもミュージカルはボランティア?

2009-12-25 20:20:25 | 教育

 ボランティア・スピリット賞全国授賞式に来ている。と言っても本番は明日。今日は、オリエンテーションやら自己紹介やら。さっさと参加者と引率者は分けられて、夕食後のこの時間は、やることもなく、こんな記事を書いている。まっ、ほっといてくれるのは、僕にはとってもありがたいことだけどね。だって、そうだろ、この後本の読み放題だぜ!

 どうでもいい!そんな個人的な楽しみは!!今日、自己紹介をしながら感じたこと。子どもミュージカルってボランティアだっんか?ってこと。応募しといて今更なんだって怒られそうだけど、どうもねぇ、動機が不純だよ。だって、子どもミュージカルを始めた理由って、多くのお客さんに見てもらたいってことだったんだもの。定期公演とか高校演劇大会のあの寒々とした観客席見渡すってえと、なんとかせにゃいかん!自己満足じゃ、こりゃ腐る!!って思うじゃないか。せっかく面白い舞台作ったって、誰も見てくれなけりゃ、意味ねぇぇぇぇ!

 じゃ、どうすんな?子どもでしょ。小学生目当てなら、きっと入るよ。公民館とか児童会館とか。いいや、こっちから出かけたっていい!やらせてもらえるんなら。見てもらえるんなら。で、さらに言えば、食育をテーマにすれば、学校の授業でやらせてくれるんでねえ?小学校の先生食育指導で困ってるみたいだし。こっちは農業高校だし。

 いやいや、名目はいろいろあるよ。子どもたちに生身の舞台の楽しさ知ってほしい、とか、食や農の大切さ学んで欲しいとか、そりゃ嘘じゃない。本気だよ。台本だってその気で書いてる。だから、毎回アンケートや感想もらって、僕らの舞台がどんな風に受け止められたか、振り返っている。

 でもねぇぇぇ、やっぱ、本心は、たくさんの人に見て欲しいってことなんだよ。何度も何度も公演したいんだ。いろんなとこで、いろんな人に見て欲しいんだ。身も蓋もなく言っちゃえば、目立ちたいんだよ、受けたいんだよ、楽しんで欲しいんだよ、僕らのミュージカルで。

 ねっ!これってどう考えたって、ボランティア精神とほど遠いよね。今回参加している「地雷廃絶運動」とか「川をきれいにする運動」とか「手話のサークル」とか「お年寄りに手紙を書く高校生」とか、なんかとっても無償の行いじゃないか。潔いじゃないか。すがすがしいじゃないか。無私の精神って奴だよ。それに比べて、どうもねぇ演劇部はねぇ・・・?

 活動の対象となった人たちが喜んでくれたかどうか、ってことなら、置農子どもミュージカルも決してひけは取らないんだけど。この間公演した町田の小学生もみーんな楽しい、面白かった、また来てね、って言ってくれたもの。まして、演歌ショーなんて、どんだけお年寄りに感謝されてるか!涙、涙、涙なんだから。とは言え、ねぇぇぇ。

 だから、まあ、今回はここまで来させてもらっただけで、感謝だね。これ以上は望まない!参加したタクミも多くの仲間と出会って、地道な活動にどばっと飛び込んでる人たちと知り合って、世の中には僕らと違う感覚で、動機で動いてる人たちがいるってこと知ってくれれば、それ以上の成果はない。そうそれでいい。

 となると、明日の全国賞の発表はとっても気が楽だ。せいぜいいろんな活動を学ぼう。いろんな人たちの姿を心にとどめよう。で、賞もらえたら?・・・それはそれでありがたくいただくでしょう、当然。

コメント
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