ステージおきたま

無農薬百姓33年
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がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

食育ミュージカルで農業って難しい!

2011-01-25 17:46:08 | 演劇

 食育子どもミュージカルの新作、書かねば、書けない、書かねば、書けない、書かねば、・・・しつこい!期限は生徒たちが作る校内公演の終了の日、つまり、2月10日。うぉーっ!あと2週間!

 書けない理由は、農業をテーマに書こうとしているから。子どもたちに、もっと農業のこと知ろうよ、興味持とうよ、大切な食べ物を作り出す仕事なんだから。ってこう書くと簡単そうだけど、これを物語として立ち上げるのって、なかなかに難しい。

 理屈っぽくなってしまうし、農業が疎遠になっている現実には、政策とか時代風潮とか子どもたちの与り知らぬ要素が絡まっているからだ。農業を知りましょう、はい、そうですね、だからどうなの?って流れになってしまう。これをおおそうか!農業っ大切なんだ!面白そうだ!って子どもたちが顔輝かせてうなづいてくれるように作んなくちゃなんない。野菜を食べよう!よーし、今日からピーマン食べてみる!って単純には行かないんだ。

 最初の食育子どもミュージカルが農業編というか、食料自給論だったってことも、困難の上塗りをしている。同じ筋立ては絶対いやだからね。あの時は、輸出可能な花ばかり生産している架空の王国を登場させて、本当の食べ物はその土地で作られたものなんだって、ちょっと無理矢理引っ張って行った。今、思い返すしと、昔はなんの恐れも不安もためらいもなく書いていたもんだって驚いてしまう。

 もう、5作目だもの。毎回、毎回少しずつ進化して行ってるって思うから、常に前回以上に面白くしなくちゃってプレッシャーもそうとうきついものになりつつある。ここまで公演重ねてくると、見えるんだ。どんな話しが子どもたち引きつけるか、どんなキャラクターやシーンなら舞台が楽しくなるか、どんなせりふのやりとりなら笑いを取れるか、こういったことがわかってくるんだ。

 じゃあ、書けば?いえいえ、わかってるってこととそれが書けるってこととの間には、深くて暗い闇がある、ありゃどっかで聞いた文句、ああ、Catch & Row で使った『黒の舟歌』だった。思いつくそばから、ダメ!そんじゃつまんない!それ舞台が暗くなる!とダメだしに次ぐダメだしで、今日まで来てしまった。

 でも、もう書かなきゃ、書けないなんて恋占いみたいなこと言ってられない。だから、書く!何が何でも書く!と気持ちのベクトルをしっかり前に向けて、じゃあ、明日から、だから、それがいかん!!一昨日舞い降りた芝居の神様にすがりついて、ともかく最後まで行ってみようと思う。ちょっとだけ明かしておくと、ミツバチと豚と小学生ってこれじゃなんのことかさっぱりわかんないよな。そう、要するにそんな混沌の中から、もがき出そうとしているわけなんだ。

 おっと、早くも3月末に公演予約入ってるんだった、頑張んなくちゃ!

コメント (2)
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