ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

この暖かさがたまらない!置農食育子どもミュージカル寒河江公演

2011-01-22 21:49:11 | 地域文化

 またも置農演劇部ミラクル!3学期始まってからずーっと続いていた雪降りが、昨夜からぱたりと止んだ。出発時はさすがにちらついていたけど、それも気にするほどでなく、公演会場の寒河江市ではなんと晴天、何の苦もなく装置・道具の積み込みと積み下ろしをささっと済ますことができた。さらに帰路も順調、前日の悪路が嘘のようにすべてはスムーズ、またまたまた、置農食育ミュージカルの晴天伝説は継続した。

 さて、今回の公演は引き受けたものの、思い悩むことの多い公演だった。何より3年生をこんな学年末試験直前まで引きずり込んでいいのか?彼らが満足行く公演になんのか?随分心配した。正直、彼らも過半数はあまり乗り気じゃなかった。今年の活動が忙し過ぎたからね、ムリもない。大会もとっくに終わり、町田公演も済ませて、年も越して、まだやるの?うんざりする気持ちもよくわかる。

 でも、引き受けた。一応相談はしたけどね。強行した。50回超公演の記録達成の年、それなりの終わり方をしたかったからだ。やったね!よかった!感激だ!って最終公演を締めくくりたかったからだ。

 思惑は見事に当たった。本当に気持ちのよい公演を打つことができた。感動のうちに29回目の『ベジタブル!ワンダフル!!』を終えることができた。3年生はじめ部員たちもとても満足して帰ってきた。もちろん舞台の出来も悪くなかった。さすがに30回近い経験を積めば、役も自ずから自分のものになるし、演技や歌も上達していた。

 でも、納得の一番の理由は、迎えてくれた主催者の熱い思いと暖かい気配りだった。寒河江市の食生活改善推進協議会の皆さんからは、何度も依頼の電話をいただいた。時期が合わず、それでもなんとしてもやって欲しいとの要望でこの時期になった。バスとトラックのチャーター料を出してでもという熱心なお誘いだった。その熱意がそのまま溢れかえったようなイベントになった。

 まず、この時期に300人近い観客を集めたってことが凄い。きっといろんな所にこまめに働きかけてくれたんだろう。親子連れを中心に会場のハートフルセンターホールがほぼ埋まるほどの活気ある会となった。出演者の僕たちにも手厚い持てなしが準備されていた。昼食には手作りの豚汁に漬け物におにぎり、さらにデザートのロールケーキまであって、おいおい、食い過ぎるなよ、舞台で寝ちまうぞ!って注意するくらいのご馳走をいただいた。

 それ以上に嬉しかったのは、舞台に対する関心の深さだった。リハーサルでさえメンバー全員が客席後方に位置とって熱心に見てくれた。もちろん本番も大いに笑い、手拍子を打って雰囲気を盛り上げてくれた。

 こういう応援団がいると、舞台は盛り上がるんだ。4,5歳の幼児がけっこう居て、1時間も集中できるだろうか、なんて心配はまったくの杞憂だった。ほとんどの子どもも親も最後まで楽しみ引き込まれて見てくれた。アンケートにも好意的な言葉がたくさん書き連ねられていた。素晴らしかった、楽しかった、野菜の大切さが伝わった、などの他に、たくさんの人にみてほしい、とか全国公演する価値がある、なんてコメント読むと、これはもう高校演劇部としては最高の褒め言葉だよね。

 学校に戻り片づけを終えてミーティング。3年生一人一人が最後の公演を感慨深げに振り返っていた。やっぱりね、やってよかったんだよ、この公演は。天気も祝福してくれたしね。寒河江市食改の皆さん、健康福祉課の皆さん、バスとトラックの運転手さん、ありがとうございました。良い思い出とともに『ベジタブル!ワンダフル!!』打ち上げることができました。記念に全員集合の写真をアップさせてください。

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コメント (4)
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