ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

新作はミステリー?

2011-03-19 20:38:06 | 演劇

 部活動が中止になっている。米坂線も奥羽本線も止まっているし、ガソリン不足は極めて深刻だから、これが学校の立場。でも、僕としては、原発の状況も要因として大きい。なんとか危機を脱してくれないことには、とても部員たちを学校に呼ぶことはできない。

 来いと声を掛ければ、自転車こいでだって来るだろう。今(3/19,19:00)の放射線量レベル、米沢市で0.1μSv/h程度なら戸外に一時間近く居たとしてもなんの問題もないと思う。でも、いつ致命的な爆発が起こるか、誰も予測がつかない。先日のように爆発が起こり400㎜Sv/hなんてことになったら、風向きしだいで置賜は危ない。現にすぐ隣の福島市の放射線量はかなり高めに推移している。まず、すべての原子炉の冷却が成功し、放水でなくポンプで冷却水が送れるようになるまでは、とても子どもたちを引っ張りだすことはできない。仕方のないことだ。

 というわけで、思いも掛けず、三連休を手にいれてしまった。この時期連休どころか、土日の休みだってとったことはない。まるまる三日間も自宅で過ごせるなんて、なんかとても不思議な感じだ。じゃあ、ボランティアに行くか?考えないわけじゃない。でも、ガソリンが心許ない。学校までの往復で5日分しか残っていない。ガソリンの配送システムが元にもどるまでまだ一週間近くはかかりそうだ。いくら燃費のよいプリウスでも給油しなければ、走れない。

 いやいや、本当言うと、やることがあるんだ。菜の花座の次期公演の台本を書かなくちゃならない。4月頭から稽古開始ということになっているので、残り2週間弱で書き上げなくてはならないわけだ。で、どこまで進んでるか?って言うと、昨日までほとんど構想すらもまとまっていなかった。書くものは独居老人の話しということに決めていた。それにフリーターやらホームレスなんか絡ませて、現代の貧困を書ければいいな、なんて漠然と考えて準備してきた。

 どうしても構成が定まらない。社会派ぶるのは得意じゃないし、何より面白くない。時代の問題を抉れば、それだけで一定の評価はもらえる。でも、それは果たして舞台や脚本が評価されたのかどうか、怪しい。やっぱりお話しとして面白いもの、引きつけられものを書きたい。となると、このテーマはなかなかやっかいなんだな。

 そんな行き詰まりの中での三連休、ありがたい!で、どうにかこうにか、構想がまとまった。なんと、ミステリーになってしまった!悪役ぞろぞろ、って言っても小ずるい奴らばかりだけど。果たして殺人?なんてはらはらどきどきもあったりして、これまでの菜の花座のほんわか幸せ路線とはほど遠いものになりそうだ。今日一日、展開を整理して、明日からは書き始められるだろう。キャラクターの肉付けも終わった。もちろん、キャスティングも。後はシーンに応じたせりふのやりとりってことになる。今回の作品はやたらとどんでん返しが多いので、伏線の張り方が決め手になりそうで、いかに無理なく会話の流れにヒントを忍び込ませられるか、かなり頭の体操になりそうだ。なので、アルコールで脳細胞が半分休止する夜は、本を読んで過ごす。

 題は未定。ともかく面白いものにしたい。当然ありそうもない話しなんだけど、見終わった人が、「なんかばかくせぇ」ってがっかりしないよう、とことん作り込みたいと思う。ということで、得した三連休は台本書きにすべて消える。震災報道のテレビつけたり消したりしながらね。

 

コメント (2)
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