今週は土曜、日曜連続で演歌ショー『夢芝居』の公演だ。今日は高畠、明日は南陽、週末旅回り一座は大繁盛だ。
前回の米沢万世園では、1年生を初めて舞台に乗せた。でもそれはアンコールの「ひょっこりひょうたん島」だけの話し。せっかく来るのに、先輩の踊りを見てるだけじゃかわいそうって、まあ、おまけみたいなもの。
でも、今日は全員着物着て踊らせた。女は女踊りの「津軽海峡冬景色」に6人、男踊りの「男の情話」に4人、男は全員「柔」でデビューした。なんて、簡単に書いてるけど、これ大変なことなんだよ。まず踊り覚えさせなくちゃなんない、当然だけど。次に着物そろえて、一人一人見立てて決めて、着付け教えて。それを定期公演の稽古をしながらやっつけるわけだ。無理だろ、そんな!ところが、できちゃう!何故かやれちゃう!!ここらへんが置農演劇部の凄いところなんだなぁ。さらに、「お祭りマンボ」も教えて踊らせた。おいおい!
出来はと言うと、まあ、あんなもんでしょ。ぎこちない仕草、先輩盗み見しつつの踊り、やれやれなんとか踊り終えた。もっとも、上級生の出来ももう一息だった。人数が多くなったせいか、慣れてしまったせいか、互いにばらばら、好き勝手に踊っていた。たしかに、お年寄りは高校生の若さに感激してくれるって面が強いんだけど、だからってそれに甘えちゃいけない。人様にお目に掛ける以上はどこまでも質の高いものを目指して行かなくちゃならない。でなきゃ、舞踊一筋に精進している人たちに申し訳ないってもんじゃないか。
公演の後、近くの公民館の会議室を借りて稽古した。上級生は明日久しぶりに演ずるコントの練習、1年生は今日踊った演歌の稽古。さらに次回の公演で加わってもらう「よさこいソーラン」も練習した。そう、どしどし舞台に立たせて行くよ。夏の公演にはすべて上級生と一緒に踊るのが目標だ。日本舞踊の仕草や形をまったく理解していない1年生、無謀な取り組みとも言える。でも、なんたって舞台に立つことなんだ、上手くなるためには!全力で食らいついてこいよ!