ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

暗中模索:シニア演劇学校第2回稽古

2012-05-25 22:27:23 | シニア演劇
 楽しくしなくちゃ!って意識強すぎるのかなぁ。どうもレッスン内容に不安が付きまとう。今回は、声を届けるってテーマでやった。空間的距離感や、心理的な距離なんかを意識して、声を相手に届けるってことをいろんな方法でチェックした。

 これ、絶対必要なことだし、やらなきゃならないこと。こちらの言いたいことはほぼ伝わったと思う。でも、・・・・・

 今回はダンスもやった。ダンスってほどのものじゃない。置農演劇部で、円ダンスって言って基礎トレの最後に必ずやっているものだ。全員が円になり、その中心に出た者の振りをみんなが真似て踊る。心と体のリラックスとリズムに乗る練習ってところかな。これは意外だったなぁ。思いがけず、みんなリズム感良かった。高校生よりよっぽといい。ちゃんとエイトビートになってるもの。

 これってどう考えたらいいんだろ。一つは、今どきの50,60歳台って、結構若いときから洋楽と慣れ親しんできた所為ってこと。そう、昔風のお年寄りとは違うんだよ。それより、不思議は今時の高校生の音楽性の欠如の方かもしれない。音楽やリズム感ってものも経験知ってもんが大切な分野なのかもしれない。

 2時間半の稽古って、どうしてどうして、馬鹿にならないほど長い。一つことを身に付けようとすれば、発声だけで1時間やってたっていいんだけど、そこがそれ、楽しくなくちゃ!って強迫観念があるわけだ。高校生なら3年かけてものになればいいって思えるから、1時間声だしてろ、とか、2時間踊ってろ、でも躊躇いなく命じることができる。でも、シニア演劇学校となると、11月までにそれなりのことは教えて、そこそこに仕上げなくちゃいけないわけだから、ついつい、表面をさらっとなでて終わり、はい、次行こうってことになってしまう。となると、いろいろ工夫して飽きないように、ってサービスしないわけにいかない。

 で、取り込んだプログラムが、「気になるセリフ」ってコーナーだ。僕がこれまで心引かれたセリフとそのお芝居を知って貰おうって心づもりで取り組んでいる。前回は井上さんの「イーハトーボの劇列車」から引用した。広場があればなぁ!って奴。今回は、永井愛さんの「見よ、飛行機の高く飛べるを」から三カ所のセリフをテキストに書き出して読んでもらった。当然、劇のストーリーや見所を話すわけだが、これがまた、めちゃダメなんだなぁ。自分でしゃべりつつ冷や汗たらたらだもの。ああ、こんなに感動するシーンなんだけど、俺の説明じゃ伝わらないよなぁ。もう、暗い気持ちになりながらもしゃべり続けた。

 それじゃ止めよっか、っていう気にもならない。やっぱり、いろんなお芝居知ってもらうってこともとっても大切なことだって思うから。僕が知ってる演劇なんてたかが知れてるけど、それでも、ずいぶんいろんな舞台があるってことくらいは、経験してきた。シェークスピアや野田秀樹や中島かずきや鴻上や、まず自分で演出したことのある作品について、話しができればって思っている。ついで、僕の作品もそっと潜り込ませちゃおうって目論見なんだ。心に残るセリフ、心打つシーン、、そう言ったものを語り合える場になればいいと思うんだよ。

 「見よ、飛行機・・・」の台本と置農演劇部の上演記録DVD、だれも見たがらないかな、ちょっといじけてたら、読みたい、見たいって人が何人も出てきて、ちょっとホッとした第2回の稽古だった。

コメント
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