田の草本番！

　田んぼもいよいよ勝負時だ。これから暑くなる一ヶ月間、除草でどこまで頑張れるか、稲の生育が雑草に打ち勝てるかどうか、稲も人間も踏ん張り時だ。

　南アルプス市の全国大会かせ帰ってきてさっそく２回目の除草機押し。前回からまだ８日しか経っていないから、ひどくはなっていない。でも、ここでうっかりやり過ごすととんでもないことになる。





　またもや頑張ってくれた除草機様だ。でも、除草機は畝と畝の間しか押せない。手植えの正条植え（四角形の四隅に植える）なら畝間も株間も隙間は同じなので縦横押せるが、機械植えはそうはいかない。そこで三回目の除草は、腰をかがめて手取り、・・・昔ならね。今の僕にはそんな根性はまるでない。かと言ってほっておけば見苦しいし、稲の生育にも影響する。稲刈りもスムーズに行かない。手取りほど完璧じゃないが、こんな器具を使って株間の草を取っている。








　水中に没してる部分がＵ字型の鎌になっているのでユーホーって言う。もっとわかりやすく先端の写真を。









　そう、この先端部分を株の間に入れて掻き取るようにして除草する。一株毎だ！気が遠くなる作業だ。浮き上がった草が戦果ってわけで、これからの部分はこんなふう。








　２回も除草機を押してもこうだから。闘いだっ！叫ぶのも大袈裟じゃないだろ？無農薬で米を作るってことがどんだけ大変なことか分かってもらえると思う。取っても取っても出てくる雑草！でも、不思議なことに、稲がある程度育って田面を覆ってしまうと、それからは雑草軍団の勢いも目に見えて落ちていく。生態系の不思議ってことだ。稲が優勢になる時期、それが７月半ば。だから、そこまでは人間が精一杯ひ弱な稲に力を貸してやらねばならないわけなのだ。

　ユーホーでの引っ掻き作業、簡単なようだが、意外とつらい。力の入れ具合に無理があるんだろう。５時間ほどの作業だったが、肩、腰、腕、はガチガチになった。便利な器具も、所詮人間の頑張りで役に立つってことだ。