ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

どうする?一期生

2013-06-22 19:31:34 | シニア演劇
 シニア演劇全国大会も終わって、さて、どうする?一期生の皆さんは。

 この先の進路としては大きくわければ二つだ。一つは舞台とはおさらばして、良き観客に戻る。も一つはなんとしてでも演劇を続ける。そうそう、僕らも演劇学校の卒業式で、井上さんからこの二者択一を迫られたっけ。ただし、表現はもっと刺激的だった。良き観客は同じだったが、演劇を続けるってことを地獄を見るかって言ったんだ井上校長。

 で、僕はその場で地獄行きを決意した。だからこのブログの副題も「50(歳)を過ぎたら板地獄」としたわけ。板は言わすと知れた舞台のこと。さてさて、一期生の皆さんはどうするの?

 でも、演劇を続けるって言ったってこれは容易なことじゃない。旗揚げ当初は気合いと勢いでなんとか乗り切れるが、2回3回と回を重ねると、もうダメ!解散宣言だったり、うやむや解消だったり、まっ、多くがこのパターンだ。

 理由はいろいろある。まずは経済面。ともかく金かかるんだ芝居一本打つのには。ホールの使用料、練習会場の借用料、チラシ・ポスター代、衣装・道具その他製作費用。プラザのホール使うとするとまず20万円はくだらない。

 次に演目の決定。全員が同じような方向性を持っているならいいが、演劇学校卒業生の場合、やりたい芝居は参加者の数だけあるって言ってもいい。初めのうちは続けたい一心で折り合っていても、しだいに不満が生じいつしか対立、亀裂に発展する。

 さらに大きな問題は誰がリードするかって問題だ。劇団をマネジメントする人も大切だし、演出を担当し劇団の色を作っていく人がどうしてもいる。

 こんな難題を解決し、幾多の苦難を乗り越えて劇団の活動は継続していく。ね、菜の花座の27回公演だって結構すごいことなんだ。

 で、一期生だ。続けたいなら上記の課題をクリアする必要がある。が、かなりのハードルだな。プラザが支援するって話しも聞こえてきたが、なんでシニアだけ?菜の花座は?ってことにもなるし、せいぜいが会場使用料の半額免除くらいだろう。他の問題は依然として残る。

 そこで僕の提案は、菜の花座にいらっしゃい!ってことだ。

 吸収合併して菜の花座が肥え太るか?いやいや、そんな目論見じゃない。いや、それも無い訳じゃないが。

 一期生をグループとして受け入れます、ってことだ。菜の花座の中にシニア劇団として存続する。例えば「菜の花ゴールド」とか名前付けて。こちらは一期生だけで年に一回の公演を行う。もちろんバックアップは菜の花座だ。さらに、希望者は菜の花座の年2回の公演にも参加できる。こうすれば、一期生の持ちネタ『風渡る頃』の再演やコント『詐欺にご用心』の公演も随時行って行くことができることになる。

 一期生にとっては、せっかく始めた演劇活動をさしたる負担なく継続していくことができる。せっかく築けた一期生同士の絆を大切に保っていくこともできる。さらに、菜の花座の活動に加わることで、シニア演劇の枠から踏み出した舞台作りも経験できる。

 一方菜の花座にも大きなメリットがたくさんある。まず、団員が増えて賑やかで活発になる。さらに、上演できる芝居の幅が広がる。苦手だったチケット販売も前進して、観客もぐっと増えることだろう。となれば、経営的にも安定する。

 と、こういう思惑もあって、一期生に提案中ということだ。まだ最終的な意志決定がなされていないが、僕としてはこの方向で決断してほしいと強く願っている。近日中に結論が出ると思うが、もし、一期生が来てくれた場合のことを考え、新しい台本は一期生も出演する形で構想中だ。だって、入ってもらっても当分出番無し!じゃ可哀相でしょ。みんな舞台に立ちたくているんだから。

 ということで、新作は6月中に書き上げることにしている。テーマはブラック企業だ。趣向は怪談仕立て。出演者は菜の花座6名に一期生7名を加えて、13名、おお、久しぶりに大人数の舞台になりそうだぞ。ってことで乞うご期待!

 




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