締め切りまで3週間!もうそろそろアイディア降ってきてもいいはずなのに、さっぱりだ。菜の花プラザシニア団次回公演は5月の末、その1週間後はその作品で全国大会に出る。今回の会場は、なんと、福岡!かーっ、九州くんだりまで行くのかよ。
座付き作者、座付き演出家にゃ文句は言えない。団員が行きたいって言えば、はいはい、わかりやした、書きますよ、作りますよ、皆さんのためになんだって、ってもんだ。
ところがさ、行きたい!って叫んでた連中が次々と脱落、劇団からおさらばしちまったり、やっぱ遠くて無理、とか4泊5日はねぇ、とか、仕事変わったんで一年お休み、とか、そ、そんなぁ、残った役者数人でどうやって芝居作れって言うのよ!
それも、抜けるメンバー、濃いやつばっかなんだ。彼らが出てくれるだけで、舞台がぐいっと引き締まる。いや、締まらない、はちゃめちゃになる。それが頼みの綱だってのに。
乏しいながらも救いは、うちの花形女優が行ってくれること。だから、彼女を頭の真ん中に置いて、台本を書きたいと四苦八苦しているんだが、一人芝居じゃあるまいし、やり合う相手の輪郭がくっきりしてこないことにゃ、ぐるぐると堂々巡り、なんとしても進まない。役者を思い浮かべれば、ああ、この人なら、こんなことさせると生きるし面白い、って役者のイメージ喚起力で書き上げるのが座付き作者ってもんなんだ。
楽器できたり、歌うたえるのいたりするんだが、芝居あっての音楽だからねぇ。装置屋も、どんなもんでも作ってみせやすぜ!なんて言ってくれるけど、福岡まで運ぶとなれば、条件はかなりシビアだ。
そして、全国だ。下手なもん見せられるわけがない。いやいや、その前に、せっかく伸びつつある集客、お客さんの期待を裏切るような詰まらない作品出せるわけがない。菜の花座はいつ見ても面白い!この評判、落としてなるもんかい。
さらに難問は、ダンスだ。菜の花プラザシニア団って言ったらオープニングのダンスだからね。旗揚げ公演は山本リンダの「どうにも止まらない!」、全国大会仙台じゃ荻野目洋子の「コーヒールンバ」、そして、前回は「スィングスィングスィング」、
これはなんとしても、良き伝統?として残したい。ところが、踊るメンバーが、これまた手薄。ええーい、曲さえ決めちまえば、あとはどうにでもなる、芝居のほうだって、ずるずるとひっぱりあげられる、って思って、さまざま音楽サイト覗いたり、youtube行ったり来たりしてんだけど、どれもこれもピーンと響くものがない。
困った!とにかく、弱った!
さんざ役者のせいにしてきたけど、書けない本当の原因は、こっちの想像力が枯渇してるってことなんだよ。わかってる。それはもう十分にわかってる。
などとグタグタ、モヤモヤしながら時間を浪費し続けているのだ。いかん!なんとしても、いかん!