ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

当て書きは役者が命!

2017-02-10 08:56:47 | 演劇

 締め切りまで3週間!もうそろそろアイディア降ってきてもいいはずなのに、さっぱりだ。菜の花プラザシニア団次回公演は5月の末、その1週間後はその作品で全国大会に出る。今回の会場は、なんと、福岡!かーっ、九州くんだりまで行くのかよ。

 座付き作者、座付き演出家にゃ文句は言えない。団員が行きたいって言えば、はいはい、わかりやした、書きますよ、作りますよ、皆さんのためになんだって、ってもんだ。

 ところがさ、行きたい!って叫んでた連中が次々と脱落、劇団からおさらばしちまったり、やっぱ遠くて無理、とか4泊5日はねぇ、とか、仕事変わったんで一年お休み、とか、そ、そんなぁ、残った役者数人でどうやって芝居作れって言うのよ!

 それも、抜けるメンバー、濃いやつばっかなんだ。彼らが出てくれるだけで、舞台がぐいっと引き締まる。いや、締まらない、はちゃめちゃになる。それが頼みの綱だってのに。

 乏しいながらも救いは、うちの花形女優が行ってくれること。だから、彼女を頭の真ん中に置いて、台本を書きたいと四苦八苦しているんだが、一人芝居じゃあるまいし、やり合う相手の輪郭がくっきりしてこないことにゃ、ぐるぐると堂々巡り、なんとしても進まない。役者を思い浮かべれば、ああ、この人なら、こんなことさせると生きるし面白い、って役者のイメージ喚起力で書き上げるのが座付き作者ってもんなんだ。

 楽器できたり、歌うたえるのいたりするんだが、芝居あっての音楽だからねぇ。装置屋も、どんなもんでも作ってみせやすぜ!なんて言ってくれるけど、福岡まで運ぶとなれば、条件はかなりシビアだ。

 そして、全国だ。下手なもん見せられるわけがない。いやいや、その前に、せっかく伸びつつある集客、お客さんの期待を裏切るような詰まらない作品出せるわけがない。菜の花座はいつ見ても面白い!この評判、落としてなるもんかい。

 さらに難問は、ダンスだ。菜の花プラザシニア団って言ったらオープニングのダンスだからね。旗揚げ公演は山本リンダの「どうにも止まらない!」、全国大会仙台じゃ荻野目洋子の「コーヒールンバ」、そして、前回は「スィングスィングスィング」、

 これはなんとしても、良き伝統?として残したい。ところが、踊るメンバーが、これまた手薄。ええーい、曲さえ決めちまえば、あとはどうにでもなる、芝居のほうだって、ずるずるとひっぱりあげられる、って思って、さまざま音楽サイト覗いたり、youtube行ったり来たりしてんだけど、どれもこれもピーンと響くものがない。

 困った!とにかく、弱った!

 さんざ役者のせいにしてきたけど、書けない本当の原因は、こっちの想像力が枯渇してるってことなんだよ。わかってる。それはもう十分にわかってる。

 などとグタグタ、モヤモヤしながら時間を浪費し続けているのだ。いかん!なんとしても、いかん!

コメント
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