ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

苗の追肥、市販品はどうだ?

2023-05-14 17:19:20 | 米つくり
苗に追肥?トマトやナスやカボチャなら簡単だぜ、自家製のボカシをポットの苗の株元に撒いてやればいい。潅水するたんび肥料分は土中にしみ込み、根っこはそれを吸収して、ほらほら、苗たちは元気なもんだぜ。
トマトだろ、薄皮丸茄子。

カボチャもしっかり葉を広げてるぜ。
なんだぁ、不足気味だぁ?葉の色上がらない?足りなきゃ何度でも撒いてやりいいってことさ。ここまで育てば、ボカシの窒素で根っこが痛むなんてこともない。が、
イネの育苗となるとそうはいかんのだぞ。
小さなポット苗箱だろ、プールだしなぁ、ボカシ撒いたとすると、肥料成分はポットの土を覆うわけだが、ポットの中はちょぃと飢餓状態、イネの根っこのやつ、おぉ、あるぜあるぜって、ごちそうの在りか嗅ぎ分けて、ポット表面に張り出してくるんだよ。
これにゃぁまいったんだ!ポット苗同士が根っこで絡まりあって田植え機でつながって出て来やがるのさ。もちろん、一定間隔で素直に植わってくれやしない。
ダメだこれじゃ、やっぱり水に溶ける肥料でなくっちゃ。
で、試したのは、ボカシをネット袋に入れて水に漬け、水溶性肥料分を溶出させて、それを液肥として散布するってやり方だ。これ、もう10年近く続けて来たんだが、どうも、効きが弱いんだよなぁ、当然だよ、ボカシなんだから。養分含量はもともと少なく作ってあるし、窒素分とかは一緒に積んだ土に吸着させてるわけだものな。
なんかいい方法ないもんか?
なんか打開策はないか?ずっと考え続けてきたんだが、どうも自家製肥料じゃ思い当たらない。あぁ、化学肥料なら液肥はいくらだってあるよ、でも、こちとら40年来の無農薬・無化学肥料だからって胸張っちゃうので、そんなもんは使えない。有機栽培となると資材は市販の製品にゃ頼れない、それが先を走る者の宿命だぜぇ、なんて、恰好つけてんしゃねえよ。
肥料や栽培方法は自前で何とかするっきゃない、って、長年の既成概念、強固な刷り込みだったんだなぁ!
念のためってアマゾンや楽天調べてみたら、・・・
あるわ、あるわ、ずらーっと製品紹介だらけだぜ。
そうか、今じゃ有機農業は一部の篤農技術じゃないんだ。もはや流行の栽培方法になってたんだ。取り組む農家が増えりゃ、様々な資材の需要も多くなる。買い手がいるなら、支える製品もどんどん開発されて来るってことなんだぜ。
よしっ、自家製へのこだわりはここらで捨てよう。使わせてもらおうじゃないか時代の便利は率先してさ。ただし、品質の確認は怠りなくな。どれどれ、
有機液肥って言ってもピンキリだからな、よくよく確かめないと、化学肥料混入とか、展着剤入りとか、添加物で補強したものとか、いろいろある。原料はもちろん、製造方法もチェックしないとな。
で、選んだのがこいつ、サカタのタネ「ネイチャーエイド」。

とうもろこし浸漬残さ を発酵させたものだってよ。表記通りなら、他に混入物はなし。強力な肥効は望めないが、液体なので即効性はきたいできる。価格もまずまず、顧客の評価もそれなり、ってことで、この「ネイチャーエイド」を追肥に採用!
うん、匂いはなんか黒糖とかメープルシロップみたいで、安心できるな、これなら。如雨露で300倍に薄めたものを水を張ったプールの上から満遍なく、特に葉の色が薄いとこは重点に撒いた。
3日前に1度散布、心持ち効いてきたようなぁ???
まずは信じて、もう1回撒いておこう。
苗箱の元肥はボカシだけ、根腐れ恐れて少肥で育ててきたポットイネ育苗、もしこの液肥が効果ありなら、断然、助かるんだ!
コメント
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