いやぁ、食い切ったぜ、菜の花座のてんこ盛り!
まずチンドン屋さんの賑やかしに始まって、
最初の芝居は女三人で『いのちの明日』。少子化対策が行きついた究極形の姿。優秀な凍結卵子を若くて健康だが知的に劣る母体で育て国家の中心的人材として育てるって話し。最初に出る料理としちゃ、ちょっと風変わりだったかな。
それが終われば色物タイム。
三線と歌で明治の演歌、「ダイナマイト節」を逞しく踊ったら次は優しく「涙そうそう」。
しっとりと余韻に浸る間もなく、「ドジョウ掬い」思いっ切りコミカルな仕草で会場は大爆笑!
十分に空気が暖まったところで、2番目の芝居は『明後日のジジババ』。10月の米沢公演では、観客の冷めきった反応に役者一同萎れ切った作品だが、今回は違った。
ホームの川西だろ、お馴染みさん多数だろ、暗い題材でも菜の花座の舞台に笑いは付き物ってよぉーく分かっていらっしゃる方たち、狙い違わぬ笑いの噴出もあれば、えっ、ここで?の意外なウケも随所にあって、うーん、やっぱり、舞台は観客と作るもの、って演劇の大原則を再確認できた。ジジババが生き延びるって書き直し部分も好評だったようで、食欲もりもりてんこ盛りメインディッシュア味わった。
休憩挟んで、最後の芝居は『一昨日の主役たち』、座長のお別れ会に菜の花座の過去作品で登場した端役たちが次々飛び出して来て、堪りにたまった不満をぶちまける、って、ちょっとシュールなドタバタ喜劇作品だ。
稽古不足だったなぁ、なんせ、3本同時に稽古しなくちゃならないんだもの。凝った仕掛けにお客さんを誘い込むまでには行かなかった。こういう知的なお遊びには不慣れなのかもしれないなぁ、お馴染みさん方。ミスも多かったし。
最後のデザートに風変わりなこってりスイーツ、どうにかこうにか腹に納めたってところかな。
そして、フィナーレはサックスの演奏で「糸」を団員、客席一体で大合唱、となるはずだったけど、これはも一つ盛り上がらなかった。役者たちが舞台全体に散らばるとか、前面に出るとか、演出の工夫が必要だったな。
カーテンコールの「安里屋ユンタ」も同様、もって煽ってから始めるべきだった、って今さら遅い。
まっ、そんな仕掛けを実行するだけの時間的ゆとりはなかったんだけどね。
そう、最後は必死に出て来た料理を無理やりかっ喰らったってところだな。
ふー、腹くっちぃぃぃ!3時間近い大宴会、てんこ盛り、完食だぜぇ!
って、出演者が食うわけじゃなかろうが。お客さん、うんざりで吐いたり、寝込んだりしてないか?そこだよ、問題は。
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