ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

取りあえず、田植え終わった1

2020-05-31 19:40:50 | 農業

 取りあえず?終わりは終わりだろ、って、普通はな。

 舐めちゃんいかんよ、我が家の田植えを!やったぜぇ、一切合切終わったぜぇ、さあて、早苗振りか?なんて、行くわきゃないだろう。骨董品に近い歩行式田植え機だぜ。体力乏しいジジイの運転だぜ。播き直しで1週間遅れの苗だぜ。

 トラブルあって当然!行き違いあって当たり前!苛立って当たりき!

 すっげぇ緊張して、機械動かし始めたんだ。事前の試運転して、指さし確認までして、田んぼに乗り入れた。最初の往復、まずは真っ直ぐ走れた、いいぞ、いいぞ。2往復目、いいねぇ、順調だ。3往復、このまま行けよ、ってその気になった途端、4条植えの左側植え付け部分が動かなくなった。機械本体はどんどん進む。待て、ちょっと待て!植わってないから。慌てて走行停止。なんだよ!なに機嫌損ねてんだよ。

 見れば、苗箱が進んで行かない。まいったなぁ。なんかつっかえたのか?途中まで食い込んだ箱を取り出すてのが、ひどく大変なんだ。なだめすかし、脅しをかけ、力を振り絞って、どうにか引き出した。が、やり直しするもやはり途中ストップ!しかも、コンベアに落ちた苗もまるで、勝手気ままに田んぼに落ちるだけ。いい加減にせえよ、苗ばら撒いて歩いてどうすんだよ?

 ここはもう、さっさと機械屋さんだぜ。田植え時期終わってて良かった。ものの10分も待たずに駆けつけてくれた。あれこれ見てくれて、どうやら原因を特定、応急処置をして、修理後試運転、うーん、なんかそんなんで直ったのか?釈然とせぬまま、運転開始。うん、まぁ、調子戻ったか。機械屋のあんちゃんにはお礼を言って引き取ってもらった。動きゃいいんだけどさ。

 どうにか家の前1反部、コシヒカリを植え終えて、上の小さい田んぼに移動。ここはめっちゃぬかって大変なんだぜ。小さいから、すぐに回転せにゃならんし。土が深くて重いから、切り返して360度回転しよう、なんてつい横着に走ったのが、大きな間違い。バックにギヤ入れて、始動。おっ、おっ、おいっっっ!だ、だ、だめだって、そんなに後退必要ないんだってぇ!うわぁぁぁぁ、尻が上がるぅぅぅぅぅぅぅ!クラッチ、クラッチ、握ってるのに動力切れないぃぃぃぃ!うほぉぉぉぉ、体ごと持ち上げられる。ど、どうする?持ち場放棄して逃げるか?クラッチにこだわるか?少し離れてるが、ギヤに精いっぱい手を伸ばして前進に切り替える?もう、荒れ狂った猛牛に突き上げられた闘牛士だっ!背中に乗り上げるようにして、レバー、レバー!届いたっ、外すんだ!

 もう、この命の危機、恒例行事だぜ、まったく!

 どうにか危機を脱して、もう、無理しない。一切後退はもちろん、難しい方向転換もしない。簡単に言うこときく動作しかしない。それで、植え残しでても気にしない。完全に開き直って、再開!っと、またまた、苗箱食いつかれた。なっ、直っちゃいないんだって!もう、もう、もう!苛立ちマックス。がしっと噛まれた箱、はずれない!びくともしない。もう、引きちぎってやる。力任せにねじり上げ、曲げ、丸め、ズタズタに分解して、機械から取り出した。

 再度、機械屋さん。あんちゃん曰く、苗箱の送り部分がそじてたから、噛んだですよ。って、お、おい、悪いのはこっちかよ!苗箱、新しいの交換してください。なんなら、中古もありますから、田植え機も乗用の中古、安くしときます、って、人の災難に付け込んで営業すんじゃないよ。と、腹立てたものの、考えてみにゃいかんかもな、この命の危機と腹立ちマックを繰り返すわけにゃいかんもの。

 その後は、アドバイスを従順に聞いて、完全な箱を選びに選んで、作業続行。まぁ、なんとか、田植え機分担部分はすべて完了できた。さぁて、田んぼから出すか。と、ここでまた、思わぬ誤算!通れると見込んだ狭い通路が、ぎりぎりいっぱい、暴れまわる田植え機はポンプ小屋とお隣さんの車庫壁に当たり散らすばかり。またもや、慌てふためき、田んぼの中に撤退。仕方なく、お隣さんの敷地を無断侵入して、脱げだすことができた。

 なっ、一筋縄じゃいかんのだぜ、我が家の田植え。で、植え残しもたっぷりとある。これは明日からの捕植で片を付ける。というこで、取りあえず、終わった!

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