やっとこ、寒くなった。って、別に心待ちにしてたわけじゃないが。いや、内心、待ちわびてたかも。暖かいのは有難いんだが、農作業も一段落したことだし、そろそろ、冬に向かって1歩!でもいいのかなぁ。って、身勝手な言い分だ。まだ脱穀、どころか稲刈りだって終わってない人いるってのに。
それはそれ、やっぱり季節は巡って行かないと。
いつもなら、今頃、初霜とか降る時期なんだが、さっぱりそれらしい気配がない。夜間も温度下がらないから、置賜名物の深い朝霧も顔見せない。ここにも、温暖化!ってことだろう。
秋は秋らしく、初冬は冬っぽく、寒さにぶるっ!となって欲しい理由、それは薪ストーブなのさ。もう1カ月近く前から、煙突掃除も済ませ、ストーブ周りも片付けて、いざ、焚き初め!の時を待っているんだ。もちろん、春から夏過ぎまで、目一杯薪づくりに励んだその成果を早く試したい気満々、当然だよな。
10月も半ばを過ぎて、やっと、ようやく、ストーブ点火だぜ!
うーん、いいなぁ、ストーブの炎は。安らぎとともにときめきがあるよ。火の向こうに別世界が広がっているようで、つい見入ってしまう。暖房ってのは、ただ温かけりゃいい、ってもんじゃないぜ。快適に過ごすための手段であると同時に、暮らしの中心でもある。それが薪ストーブ。だから、薪作りに数カ月もの時間と労力を費やすことができるんだ。寒くなった、ストーブ点けようか、以上の重みがある、それが薪ストーブ点火初めなんだ。
今年は、も一つ、この冬の快適さを左右する重大な試みがあるんだ。薪だ。ナラ材、それもこの春伐採したての木を刻んだ薪だ。
薪として焚けるようになるには、割ってから、長くて2年、せめてまる1年は置いておかねばならない、これが通説だ。その年切ったものは水分が多く、燃えにくいし、無理に燃やせばストーブや煙突にタールが付着して痛めることになる。うん、そうだろうな、出来れば来冬まで寝かせてから使いたい。が、そんなこと言っちゃおれんのよ。薪の備蓄ゼロだったから。春から手に入ったのはリンゴとナラとポプラ、どれも切りたてのほやほや。そりゃまずい、って言われようと、燃やすしかないんだ。
いろいろネットで当たったところ、その年のものでも、細かく割ってやって、風通しの良いところで保存すれば、その冬燃やせるって記事に出会った。よしっ、これに賭けるしかないぜ。
その運命の試し焚き、どうだ?ナラ薪は。
湿った薪だと、火に焙られると木口から水蒸気を噴き出す。水分過多だと、泡になって滲み出て来る時もある。突っ込んだナラ薪、もし乾燥不足だと、容易ならざる事態になるんだ。冬本番を迎えるまで短い間でも、さらに細かく割って乾かすしかない。せっかく整備してしまった薪割り機引っ張り出して。
頼む、素直に燃えてくれよ!ブツブツ泡拭いて不満もらすなよ!
焚きつけの古材が燃え上がって、じわじわとナラ薪に火が回る。着いた!燃えてる!どうだ、蒸気は噴出していないか?しばらくじっと火の回り具合を見つめ続ける。
うん、出てこない。大丈夫だ、この薪で。これで冬は贅沢に過ごせる。よかった!
さぁ、いつまででも、寒さ続いていいぞ。なんならこのまま冬突入だって!いや、それはやっぱりまずい。農作業が終わっただけ、まだ冬の備えには手をつけていない。なっ、もうしばらく待て。秋は秋、季節の廻りは大切にしてもらわにゃならんぜ。
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