上脇博之先生、本当にご苦労様!
先生には絶対、「国民感謝賞」、あるいは部門賞なら、「政界浄化功労賞」を差し上げたい!ないか、そんなの。
大変だと思うよ、怪しい政治家の収支決算書取り寄せたり、公文書の開示請求繰り返したり、いや、それを徹底的に調べつくして、怪しい箇所があれば、告発する。検察が不当に受理しなければ、検察審議会にまで足を運ぶ。
今回自民党のパーティー券キックバックで一躍脚光を浴びたが、これまでだって、万博やらなにやら、先生のご苦労のお陰で、実態があからさまになった事例、かなりあると思う。
こういう在野でコツコツと政治や行政の裏側をつついてくれてる人いるから、なんとか政治の闇にもうっすらとでも光が当たってるんだ。
いや、本当は、野党政治家やメディアの仕事のはずなんだがな。今、大手メディアは長のバカンス、お昼寝中!せっせと仕事してるのは、赤旗と文春だものなぁ、中学生の新聞(日本中学生新聞)にさえ先を越されるって恥ずかし過ぎだろ。おっと、文春、今週も松本人志のセクハラすっぱ抜いてくれたぜ、よっしゃ!
上脇先生、時の人だからねぇ、朝日新聞のオピニオン&フォーラム欄も先生のご苦労の一旦など取り上げたね。小さい紙面ながら、今回の裏金問題告発の経緯や政治と金に関する主張など教えてくれてる。
で思うんだが、
政治と金、このただれ切った現実、ぶっ割いてどろどろの患部を摘出してやらんことにゃ、日本の民主主義は終わるぜ。
寄付者の氏名記載とか、金額上限の制限とか、連座制の強化とかそんな絆創膏貼る程度の治療じゃ一時しのぎにだってならねえさ。
先生も提案しているとおり、金がかからない選挙制度に全とっかえするしかなんだと思う。まず企業、団体献金の禁止だ。政党交付金も廃止して金のかからない選挙を実現する。
だが、ちょっと待ってくれ。政党交付金まで止めちまったら、れいわ新選組みたいに素寒貧から政治の世界に突入を目指す者たちはどうしたらいいんだい。今の日本じゃ、個人献金や党費だけで膨大な経費は賄えるもんじゃない。仮に、大きな癌になっている立候補時の供託金(小選挙区300万、比例復活300万)を世界水準の10数万~無料に落としたとしても、活発に活動すればするほど膨大な費用は必要だろう。政党交付金は別に考えよう。
金の動きを制する小手先治療でなく、腐った根元から掘り返すとするなら、政権交代がいつでも可能な仕組みを取り入れるしかない。いつひっくり返されるかわからない緊張感の中で、不正にいそしむてのは生中な度胸じゃできないよな。
だから、二大政党制?
これがもう詰んじまってんのさ。立憲の一部指導者たちは未だに淡い幻想に縋ってるけどな、野党共闘だってできやしないだろ。ばらばらに割れてる野党が悪い!じゃないたんだよ。
社会の現実なんだよ、幾多の要望が吹き出す多様な社会のあの方そのものの現れなんだ。自民党だって、権力握ってるから、党内の異論、反論は抑えられてまとまってるけど、これが野党になってみろ、極右から穏当保守、緊縮派と積極財政派、相いれない志向の寄り集まりなんだから。野党だったら四分五裂して当たり前。
そう、それが今の社会の反映なのさ。
で、今の制度、小選挙区制の選挙を続ける限り、自民党の支配は変わらない。
権力を握る政党に利権が集中し、そのおこぼれを求めて企業からの献金、寄付、裏金が流れ込む。官僚機構を押さえて利権を制した自民党は強い。
抵抗を諦めてすり寄る野党、公明、維新、国民と続々現れて、強固な挙国一致政治になだれ込んで行くのが目に見えるようじゃないか。政治が変わる可能性がなけりゃ、有権者の政治参画意識も衰えていく。今の低投票率は逆に、熱狂的な翼賛運動に飲み込まれて行くかも知れん。
いかんだろ?これでは。
と、なると、結論は一つ。
小選挙区制廃止、中選挙区比例代表併用制しかない。
一つの選挙区から5~6人の当選者を選び、それに比例投票の獲得数に従って比例議席を案分して、国民の多様な意見を反映する国会を選び出す。
自民党ったって、せいぜい支持率は30%なんだよ。それが小選挙区のお陰で、6割強もの議席をもぎ取っている。それが今の腐敗の大元なんだ。
30%ならそれ相応の議席数に止め、野党各党も支持の度合いにしたがって議席を得る、これでどうにか、民意をくみ上げた議席配分なる。
民意を正確に反映できる選挙のあり方、それは中選挙区制に戻し、比例体表制を大幅に取り入れた仕組みにするしかない。
少なくとも今の小選挙区制は止めさせなくっちゃな。
とは言っても、この選挙制度改革を実現するてのが、めちゃくちゃハードル高いわけよ。自民党は既得権益手放したくないだろしな。野党の多くは、権力のおこぼれにありつくことに吸い寄せられちまってるしな。制度そのものの変革の世論もまったく盛り上がっていない。それどころか、この支持少数の多数派?その分限もわきまえず、憲法改悪をごり押ししようとしてるって現実なんだから。
あぁ、もう、政治がどんどんヤバイ方向に走り出してるぜえ。
頼む、野党及びその支持者の皆さん、小選挙区制廃止の機運盛り上げてくれよ。
拮抗する二大政党が争って、政権交代をしやすくする、これが今の自民党一党独裁、金権腐敗政治をもたらしたものなんだからな。
対する野党はどうかといえば、社会の多様性を反映して多くの少数政党が背比べやお互いのつぶしあいを繰り広げることになる。
だがな、私利私欲で国民の過半数の支持はえられこっない。せいぜいが30パーセントの支持率。なのに国会の議席の6割以上を支配する。このマジックのタネが、小選挙区と裏金なんだ。
金力、権力を手にした強大な与党、これに打ち勝つには野党がまとまるしかない、それはそうだ。が、野党が足を踏ん張る地盤そのものがすでに分散、個別化しているのだ。
多様化した有権者の願い、それを受けて活動する多彩な政党、この現実はますますくっきりとしてくることだろう。
もはや小選挙区、二大政党制で民意をまとめきることはできない。わずか三分の一の支持しかない者たちにいつまでも絶対的権力を握らせておくことはできない。
まず、
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