そりゃぁ、しゃーねえべー!25日クリスマスが公演本番だったんだもの。まさか、年末、年始に首垂れて反省ってわけにもいかんでしょ。3週間近く経っても、ともかくやる、ってとこが、まっ、誠実でいいって考えてもらいたいね。
折からの大雪で、家から出るに出られず欠席って一人を除き、キャスト、スタッフ全員が集まった。この出席率の高さ、菜の花座成長したねぇ。以前なんて、あっ、忘れてた、とか、パスとかってほぼ考えなしのメンバーがけっこういたもんだもの。うんうん、怒りを爆発させることもなく、よく耐えて頑張った、なーんて、自ら労う年寄り根性。
『流れ旅 匂うが紅』、一人一人が振り返って思いつくままに語った。座員が聞いた観客の感想。「中身、盛りだくさん過ぎた」、うん、そうだろなぁ、それは僕も感じた。でも、そいつぁ確信犯なんだよ。普通の芝居に大衆演劇の舞台組み合わせたわけだから、当然出し物は多くなる。そんな雑多感が狙いでもあったから、この舞台に関しては、責められても、頭丸めるつもりはない。
踊りも菜の花座の座員たちがすべて仕切れれば良かったって感想、その通り。でも、鬘と言い、着付けと言い、舞踊と言い、藤柳美香次社中の力を借りずに乗り切る実力なんて到底ないから、これは無いものねだりだ。それに、他団体と一緒にやるってこと自体も目的じゃあったから、それはそれで含み損で折り込み済だ。今回のような挑戦、試行錯誤を重ねて力付けて行って、いずれは、ってことさ。
裏方不足には、役者もスタッフもそうとう泣いたようだ。特に着物の早着替え!慣れない役者全員、3回は着替えをするという数の多さ、そこに美香次社中も加わって、てんてこ舞いのしっちゃかめっちゃかだったようだ。社中の方たちにも随分ご迷惑をおかけしたようで、この点、配慮が足りなかった。
スタッフはぎりぎり削って、キャストに組み込むって芝居作り、こうまで大がかりの舞台になると通用しないってことがよくわかった。スタッフ要員の充実、真剣に取り組まないといけない。これが、一番の反省材料かもな。
もちろん、嬉しくなるような声も多々聞こえた。「役者みんな上手になった」、「面白い舞台だった」、「装置が素晴らしかった」、「楽しめた」、「チケットを売りさばいてくれる人がでてきた」、「観客が多くて安心してみていられた」。劇団として漢実に評価が上がってきてるってことだ。中でも、一番うれしかったのは、「菜の花座ずっと見て来て、最高に面白かった。でも、いつの公演も見終わった時は、これまでで最高って感じる。」って感想、これ以上ないお褒めの言葉だ。出来不出来なく、常に満足してもらえる舞台を作り続けて、なおかつ進化し続けてるってことだから。
次の芝居も、「ああ、やっぱり今回が最高!」って言ってもらえるように良いもの作らにゃね。
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