ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

新国立で芝居を見よう!

2008-12-11 22:09:13 | 演劇

 なんか、このタイトル、東京の人が聞いたら、???????だね。でも、田舎の高校演劇部としちゃあ、かなりリアリティあり!なんだ。特に、置農演劇部としては!なんせ、東京にどんな劇場があって、どんな劇団が、どんな芝居打ってるかなんて、まるっきり知らない人たちだから。知ってるのは、テレビに出てる人、ちょっぴり映画の人も、ってところ。へぇぇぇ、国立なんだ、国立(くにたち)じゃないんだ、新なんだ、ってね。

 だから、1月の東京町田公演なに乗じて、東京のどっかで舞台見せたいって思っていた。下北沢?すずなり?そりゃちょっと刺激強過ぎでしょ、初めての東京演劇体験としては、ここはまず、オーソドックスに世田谷パブリックシアターか、新国立か、ってとこだろう。あっ、四季はダメね、修学旅行で見てるもの。シアターコクーンって手もあるけど、ちょうどかかってるのが野田マップだもの、こりゃ無理だよね、25人分なんて絶対チケット手に入らない。世田谷も悪くなさそうだったけど、チケット、高ぁぁぁぁ!新国立の『DIUST』ってのが、高校生にお馴染みの山田悠介の原作だったので、ここに狙いを付けて当たってみた。

 あのぉぉぉ、山形からはるばる見に行くんですが、団体割引とか、学生割引とか、・・・・?こちら川西では、フレンドリープラザにかかる芝居・音楽・落語・講談、すべて特別料金で見せてもらっているので、なんとか、ダメもとで、お願いしてみた。

 いやぁぁぁ、聞いてみるものだね、頼んでみるものだ。高校演劇部の生徒さんに見てもらえるなんて嬉しいです、ぜひ、お待ちしています、高校生に見てもらって、さらに演劇の道に進んでもらえれば素晴らしいことですし、って、ありがとう、ほんとありがとう、デジタルハリウッド・エンターテインメントさん!

 話しが決まって、生徒に報告したら、出演者の誰それとかって、結構人気なんだってね、知らなかった!でも、それならますます結構!!これで、1月まで部活に引っ張った3年生に少しは、埋め合わせができるってもんだ。町田の小学校での子どもミュージカルの公演、そして、東京での演劇鑑賞、素晴らしい体験になりそうだ。よかった!

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はるばる行ったぜ!盛岡

2008-12-08 23:03:20 | 演劇

 はるばる行ったぜ!ってかなり構えて行ったんだけど、なんと、福島から新幹線で2時間弱、ちょっと拍子抜けしてしまった。こんな近かったんだ!なんなんだろう?このはるばる感は。きっと、かつて二度目の学生時代を濃厚に送った盛岡という町、その時間的な隔たり(30年弱)が、空間的な距離感にすり替えられちまったんだかもしれない。ともかく、ここと言わずそこと言わず、歩けば今でさえ胸にこみ上げてくるものの多い町なんだ。

 おっと、用事用事!言わずと知れた東北大会のスタッフ打合会だよ。会場の岩手県民会館の下見を兼ねて生徒4人と出かけてきた。生憎と二年生は修学旅行中、仕方ないので、三年生を急遽照明チーフ、音響サブに仕立てて出かけた。

 事務局から来た事前資料がいまいちわかりにくいものだったし、今回照明プランナーの顧問Nも修学旅行出張中ということもあって、かなり念入りに予行演習をし、緻密に打ち合わせして出かけたが、打ち合わせは、ささっと15分で終わってしまった。なんか言い残したことあるんじゃないか?って心配もあるが、三年生必死でメモとっていたから、多分大丈夫でしょう。

 さあて、会場だが、まず、やたら広い!客席数は一階のみ使っても1200、横の広がりも奥行きも最大級だ。声も最後列までは届きにくい感じだ。次に驚いたのが舞台の広さ、間口10間と聞いていたが、実際には大臣から大臣まで11間もあった。奥行きもやたら深い。置農の芝居だとわずか前四分の一を使うだけってことになる。つまりうちの芝居の奥でもう一つ装置が組めるって感じ。さらに、驚いたのが、ピンスポットがやたら高い所にあるってこと!いやあ、10階建てビルから地上見下ろすってところかな。しかも前面は金網だけでガラスが張っていない!!おっかねぇぇぇぇぇ!うちのぴんさん、高所恐怖症で無くてよかった。おっと、一人で鼻歌口ずさむ癖があるんだった、あいつ。止めろよな、絶対!客席に丸聞こえだから。そして、極めつけはどでかいせりだよ。舞台中央に間口5間?奥行き3間?ほどのせりが組み込まれていて、その底は奈落!結局、装置類はせりを使って舞台に上げるってことになるようだ。これはちょっとない経験だ、おもしろそぅ!

 と、まず、朝6時薄明の中出発した盛岡行きは無事所期の目的を達したわけで、その後、懐かしのじゃじゃ麺『白龍』に行って5人でじゃじゃ麺の中をはふはふとたいらげ、ついでの腹ごなしは桜山神社に参拝、全国大会出場を祈願した。もっとも、一緒に行った女子三人は何を願っていたか、多分、違うこと心の中でつぶやいてたと思う。

 そして、帰校は17:10、もちろん、そのまま部活、大変だねえって?いえいえ、奴らは喰って寝てただけだから、新幹線の中で。そして、僕は、久しぶりじっくりと本を読むことが出来ただけだから。で、その本というのが、これがまた、すごい発見で、・・・・・この続きは、またいつか。

 

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記念公演は学校のコマーシャルなんだ!

2008-12-06 21:30:23 | 教育

 東北大会出場記念公演、学校上げての取り組み。先生方も連日、企業を回って広告取りだ。パンフ作りで苦労して先生もいる。ほんと、申し訳ないな、って正直、気が重い部分がある。演劇部だって部活の一つにすぎんだろ?って疑問や不満持つ教員はきっと少なくないと思う。僕だって立場が逆だったら、ぶつくさ言うかもしれない。

 特に、毎年全国出場が当たり前のホッケー部なんかにしてみれば、演劇部?たかが東北大会だろ?こっちは常に全国で鎬削ってんだ!なのになんだ!って気持ちになって当然なんだと思う。だから、本当に心から申し訳ないって頭下げているんだ、心の中じゃ。これ、嘘じゃない。

 でもね、別の見方もできるんだよね。それは、記念公演は絶対!置農の宣伝になる!!ってことだ。まず、公演は人を集められるってこと。そりゃそうだ、舞台だものね。で、人を集めるためにはとことん宣伝しなくちゃならない。地域や企業はもちろん、一番のターゲットたる地区内中学校にチラシ・ポスターばらまける。これは大きい。マイナーな演劇部とは言え、県内30校から勝ち上がった東北大会だから、価値は十分だ。そんな元気な部活動がある置農なら、学校全体、活気に満ちてるだろうな、って思ってもらえる。この効果!半端じゃないよ。

 それから、スポーツでなく、文化部だってことも、意識下でローブローのように効くんじゃないだろうか。他の高校や中学校からすれば、置農、勉強できない奴らの行くとこ、てのは通り相場だからね、そこの生徒たちが、知的能力をフルに要求される演劇で県内トップってのはこれは、かなりとまどうというか、信じられないって言うか、見方が変わるって言うか、目からうろこって言うか、とにかく、大きなショックに違いないと思うんだ。その点から言えば、一緒に最優秀になったのが、県内トップの進学校山形東ってのも、うふふふふのなかなかのもんだと思う。

 そんな効果を考えるから、校長はがむしゃらに旗を振って校内公演を応援してくれるんだし、先生方も快く協力してくれているんだと思う。だとすれば、当の演劇部がのほほんと稽古だけしてるわけにゃいかんだろうが。できるだけ宣伝活動にも力を注がなくっちゃ。

 今回に限らないことだけど、まず、部員たちに出身中学校を訪問させた。これは定期公演でも地区大会でも必ずやる。チラシ・ポスター・招待券を持ってお世話になった先生方に、置農演劇部で元気に活躍していることを報告してくる。これは中学校の先生方間違いなく喜ぶ。特に演劇部の子たちって、中学時代は取り立てて目立つ方じゃないことが多いから、演劇やってるなんて言うとびっくり仰天、大喜びなんだ。そんなじみーな生徒たちが、東北大会だぜ!置農ってどんな学校なんだ!?こんなすっごい宣伝ってないだろう。

 さらに、部員たちによる町内のポスター貼り。小松の主な通りを手分けして、銀行、コンビニ、郵便局、商店、役場、公民館はもちろん、スーパーまで、ポスターを貼ってくれそうな所はすべてお願いして回る。そりゃ、通りの左右軒並みに貼ったからって、それでお客さんが何十人も来てくれるってものじゃない。でもね、気持ちいいだろ、高校生が公演来てくださいって頭下げてお願いに来てくれたら。おっ!置農生、頑張ってるなってことになるよね。地域のこと考えてくれてるな!ってことになるよ。こういう小さな積み上げが大切なんだよ、学校の評判上げるためにも、演劇を地域に浸透させていくためにも。

 これが、地域で生きる、地域に生かされる、ってことなんだと思う。その証拠に、フレンドリープラザからはまた、新しい仕事が舞い込んできているしね。

 

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東北大会出場記念公演だぁぁぁぁ!

2008-12-04 22:07:56 | 演劇

 今年もやることになったよ、東北大会出場記念公演!いやいや、やってもらえることになったって言うべきだろな。なんたって学校上げての取り組みだから。

 今年の場合難しい面がいくつかあった。まず、2度目ってこと。去年はねえ、初の東北大会ってことで、もう、演劇部も回りも上空遙か舞い上がっていたけど、今年は2年連続2度目。こうなると、俄然有り難みが薄くなってるものね。不思議なもんだよ、去年だって今年だって、県大会突破することの難しさは変わらないのに、なんか、今年は行って当たり前だべ、みたいな雰囲気が置賜の秋の濃霧のように漂ってるもの。

 も一つの困難は、県大会が遅くなった関係で、東北大会までわずか1ヶ月弱しかないってことだ。しかも、この間、期末試験があり、1年生女子の入寮があり、2年生の修学旅行があり。ってんだから、滅茶苦茶もいいところだ。こんなてんやわんやの中で記念公演を準備するってこりゃ並大抵のことじゃない。

 でも、置農は、って言うより校長はだな、躊躇うことなく、やらなくちゃ記念公演!やるんでしょ記念公演!ときた。しかも昼夜2回公演だ。金がない!なんてしょぼくれてるより、この際、この公演で儲けましょうよ、ってこの根性、さすがぁぁぁぁだよね。

 で、そう言われりゃ、って言うより、言われなくたって絶対やる気でいた僕としは、やりましょうよ!2回とも満席にしましょうよ!なんて、大法螺は吹きははしないけど、渡りに船、県大会の翌々日にはすべて決まってチラシポスターチケットの手配も終了した。

 ってことで、やりますよ、今年も東北大会出場記念公演。

 期日は12月14日(日)午後2時半と7時の2回公演だ。

 もちろん、会場はフレンドリープラザ。

 入場料は500円、高校生以下無料だ。

 この公演に向けて、台本も大幅に?書き直した。そう、第4版ってことになる。地区大会から県大会へは驚きのラストシーンが加わったけど、今度は呆然唖然の幕上げになるはずだ。期待してほしい。今そのために、秘密兵器の制作中だ。これ見るだけだって、2度目3度目の人にも価値は有るはずだ!ほんとうか?多分!

 地域の人たちや保護者や学校の仲間に見守られ、しっかりと自信を付けて、2年連続の全国へ駆け上がってしまおうよ。記念公演までに全員で稽古に臨める日にちはわずかに4日!でも、これだけあれば、一気に2段階くらいのレベルアップは可能だ。それが、置農演劇部が身につけた底力ってものなんだ。

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ふるさとCM大賞特別賞受賞!

2008-12-01 22:20:00 | 地域文化

 ようやっと言えるよ、ふるさとCM大賞特別賞受賞だぁぁぁぁ!ってね。て、力むほど嬉しいわけじゃないんだけど、まあ、引き受けた仕事がそれなりの結果につながって、まずはよかった。これで、来年一年間で90回、あの紅大豆のCMが流れるわけだから。

 地域と歩む置農演劇部としては、まずまず、ほっと一息ってところでしょうかね。それにしても辛い仕事だったんだ。ともかく、準備期間は中間試験あけから子どもミュージカル秋公演までの間一週間、それも学園祭と同時進行だったんだから。

 徹夜に近い撮影、その後アクシデント続きの音録り、さらに、審査会のプレゼンはなんと県大会直前だったんだもの。真剣に悩んだね、こんなことしていて、もし、県大会外したら目もあてらんないって。そりゃ、楽しい仕事には違いないけど、やっぱり演劇部の本筋は高校演劇大会だから。まっ、結果として、県大会も最優秀だったし、このCM大賞も特別賞とれたわけだから、結果オーライってことで、まずは目出度い。

 この作品見てくれたかな?かんなし奇妙だよね。よくわからんって町長はじめおじさんたちは言っている。うーん、なのか?僕としちゃあ、やたらわかりやすいと思うんだけど。芽が出て枝葉が茂って、豆ができる。で、元気パワーだ紅大豆!元気パワーだ川西だ!もう、単純そのものじゃないの。

 生徒たちが必死で作り、夢中でかぶった着ぐるみ、いいでしょ?音楽もいいよね。これから先、川西のテーマソングに使えるもの。もちろん、これ、置農ゴールデンコンビ=作曲:土井広一、作詞:河原俊雄だ。

 ただ、今改めて見て感じるのは、やっぱり映像はど素人だなってことだ。画面もシャープさが足りないし、全部集団画像で、アップもない。全体に暗いしね。1日で撮っちまうっとことに無理があるんだけどね。やっぱり舞台の人なんだよ、僕は。アップって考えなかったものね、正直なところ。もっとも、思いついたとしても、しなかったとは思うけど。だって、一部の生徒目立たせたくないもの。

 で、取った特別賞は演技賞!どういうこと?あれって演技?いいんだ、高校生が恥も外聞もかなぐり捨てて熱く演じきったんだから、その勇気とアホさ加減にくれたってことだから。やっぱ演技賞だよ。そう、ほんと、勇気のいることだ。あの映像が一年間流れ続けるんだから。偉い!!

 アホに徹するってこと、これってなかなか出来ないことだし、結構世の中では大切なことなんだよ。少なくとも、あれだけのアホやれば、間違いなく一生の思い出に残るしね。アホがやれた青春、これって凄い宝物になると思うよ、って、先生やったらいいんねか?って突っ込みが聞こえてくるが、ええー、僕はもう、アホを楽しめる若者ではないのです、残念ながら。

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