ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

『漂流』今一度

2011-11-14 21:43:41 | 地域文化
 県大会を突破できなかった『漂流』、もう一度上演だ。
 
 正直言うと、東北大会に進む予定でそのリハーサルとして組んだ公演だった。残念ながら、純粋に作品の質を問う場となった。

 一度大会から退いた作品をもう一度舞台にのせるにはかなりの膂力がいる。背中と言わず腹と言わずぐいぐいと押しまくるモチベーションがどうしても不足するからだ。部員たちにはもう終わった舞台、あまりふれたくない思い出になってしまっている。僕とて、複雑な思いはぬぐい去れない。でも、やるって決めたことだ。万全の準備を積み重ねて臨みたいと思う。

 ところが、これがまた、スケジュール的にめちゃめちゃ厳しい。公演二日前まで二年生は修学旅行だ。公演の翌日には子どもミュージカル短縮版の東京日帰り公演。その二日後には期末試験。東北大会っていうあめ玉があればどうにかこなせる強行軍だ。部員たちの勉強も保証しながら、公演も県大会を上回る出来に持っていかなくちゃならない。

 でも、置農演劇部、いつだってこんな綱渡りを渡り通してここまで来たんだ。ぎちぎちの制限に取り巻かれてあえぎつつも壁を乗り越えて進化してきたんだ。今回だってきっとできる。絶対できる!って部員にも自分自身にも暗示を掛けて頑張ろう。

 公演のお知らせだ。
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 『漂流』やはり大人に見てほしい作品だ。



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米作り大詰め

2011-11-11 21:17:03 | 農業
 休みって言っても、僕の場合作業だから。久しぶりにもらった休み、先週の日曜も今日の代休も朝から夕方まで、籾摺り。

 重労働ってわけじゃないが、常に機械についてないといけないってのがつらい。新型の籾摺り機なら、籾放り込めば、後は機械にお任せってことなんだろうが、なんせ、こんな旧式なんだもの、横について籾がスムーズに入っていくよう手を入れ続けなくちゃなんない。
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 文字通り手を入れるんだ、この投入口へね。そうしないと、籾がすぐに詰まってしまう。

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 やっかいな仕事だ。暇ななのに他の仕事ができない。せっかちな僕としてはそうとう苛立つ作業なんだな。
 
 投入口に吸い込まれた籾は二つのゴムロールの隙間を通り抜ける時につぶされて籾殻と玄米になる。籾は送風口から外に飛ばされて、外の籾袋に溜まる。そう、こんな具合。

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 で、この籾殻は燻炭作ったり、くみ取り糞尿堆肥の原料になったりする。そう、今日も雨の中便所のくみ取りもやった。でも、その画像はアップしない。当然だけど。

 さて、玄米の方だが、籾をふるい分けられた玄米はグレーダーって機械に送られて、屑米やくだけが分離される。

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  途中二つの鍋が屑米受け、左手の鍋に規格を通った米が出てくるって寸法だ。見るからに年代物の機械だよな。
 
 ともかくついてなくちゃなんない。で、退屈なので、本を読みながら作業をする。本日の読書は藤沢周平「秘太刀馬の骨」、先週は同じく「回転の門」だった。1頁読んじゃ鍋に溜まった米を袋に詰めるっていううんざりする繰り返しを続けながらの一日だった。でその成果が、これ。この一袋に約20キロの玄米が入っている。

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 二日間まるまるやってようやく半分超えたところかな。やれやれ、ともかくこの仕事終えないことには、冬を迎えられない。だって、トラクターもキャリーも軽トラもみんな外に放置の状態なんだもの。早く終わらせて、本当のお休みが欲しいぃぃぃぃ!

 


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代役で育つ

2011-11-10 22:41:20 | アート・文化
 今週も『どんでん森はどっぎどき』の稽古で明け暮れた。
 なんだって、そう、しつこくやるの?もういい加減仕上がってんじゃないの?
 いやいや、仕上がるなんてとんでもない。まだまだ未熟、発展途上、半人前の舞台なんだ。一回でも二回でも公演が有る限りレベルアップしていきたい、それを常々に言い聞かせつつ公演に臨んでいる。そうでもしないと、すぐに惰性に陥ってしまうんだ。人間の怠惰は果てしがない。

 歌を直し、演技に手を入れ、時にはギャグも仕込みつつ更なる進化を目指している。かっこいぃぃぃぃぃ!

 実はそんな大それた理由で稽古してたんじゃない。代役だよ、代役。今度の公演ではどうしても代役を立てざるを得ない事態に見舞われたってことなんだ。結構大切な役の生徒にドクターストップ!あちゃぁ!なんとかならんか?ならんよなぁ。まぁ、これだけ頻繁に公演打ってるからいつかはきっとこんな窮地にも追い込まれて当然なんだ。

 仕方ない!代役で乗り切ろう、ってことでわずか一週間前に代役を決定した。僕が白羽の矢を立てたのは一年生のI。力はあるんだけど、度を超した恥ずかしがり屋。セリフの一言、動作のひとつひとつに羞恥心が顔をもたげる。ええっ、いいの、Iで?相談した顧問Nの表情にはあからさまに不安が浮かんだね。でも、決断した。理由は、声が出ること、方言が話せること。

 見込んで立てた代役だったけど、やっぱり荷は重い。最初の稽古は萎縮、未熟、顰蹙の三連打だった。声小さい、身体がちがち、動きぎくしゃく。おいおい、やれんのか?って後悔したって始まらない。彼女で行くしかないんだから。鋭く厳しく、だめ出しを続ける。とりわけ声。周りの上級生にひけを取らない声をひたすら要求。声が出ない理由が発声にあることを丁寧に教え、呼吸は意図的に行わないと声に力が出ないってことをとことん教えた。

 今回はひとつ餌もつるした。それは部活の休み。土日が公演なので、その前日の代休日を休みにするってことにした。ただし、代役に目途がついたらって条件付きだ。俄然、勢いついたね、他の部員たち。稽古でも頑張れ!のかけ声が飛ぶ意気込みだった。

 その成果もあったんだろか、この数日間で見る見る上達して、声もしっかりと動きもスムーズに、表情も場にふさわしいものに変わることができた。他の一年生とは格段の違いだ。大きな役で舞台を踏む、それがたとえ代役であっても、いや、代役だからこそ、一年生はしっかり頑張る。その張りつめた意欲、っていうより絶対絶命感が一気にこれまでの壁を突き抜けさせるんだろう。
 
 人間、やっばり追い詰められないとダメってことなんだよな。窮鼠猫を噛む、火事場のくそ力、昔から言われていたことだ。代役は役者をそんな断崖絶壁に追い込む。やらなきゃならない!やるっきゃない!ここで開き直って力が出る。敢えて言おう。代役でこそ役者は育つ。大役もらってこそ、演技は伸びる。明後日の公演、Iはきっと見事代役のつとめを果たしてくれることだろう。

 おっと、来週はさらに大きな代役が待っていた!なんと三人も!そのうち一人は主役!!おおおーっ!!!ちょうど四大の推薦入試シーズンなんでね、仕方ないんだ。こんな時に公演引き受けちまった僕が悪い。すでに数ヶ月前から代役は指示してある。多分、今回のI同様、しっかりと役を果たしつつ大きく成長してくれることだろう。うん、そう、信じよう!!

 

 

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カード詐欺防止コント台本『狙いは婆さん』

2011-11-06 21:21:30 | 脚本
11月3日川西町芸文祭で上演したコントの台本を上げておこう。
最近多発しているお年寄りを狙ったカード詐欺、その手口をちょっとひねってコントに仕立てた。
実際は銀行の者とか年金機構の職員とかと騙ってカードと暗証番号を盗みとるって方法が多い。
気をつけようよ、お婆ちゃん!
それにしても、お年寄りのなけなしの年金騙し取るなんて、世の中、薄汚くなったもんだよなぁ。

狙いは婆さん

スーパーの駐車場などに設置されたATMの入り口。
婆さんBが出てくる。婆さんA近付いて、

A     あんのぉぉぉ。もしかしてお金おろしてやったか?
B     ああ、ほだけど。
A     銀行から?
B     ほだ。
A     カードで?
B     これな、これ。
          と、カードを取り出す。
A     てえしたもんだなぇ!!!いやてえしたもんだ。
          と、大袈裟に驚く。
B     なにびっくらしてっこと?
A     こったら厚紙一枚で金おろしたんだべ。なんとなぁ。
B     厚紙!?
A     おらとっても信じらんね。こがな厚紙にお札入(へえ)ってるなんてよ。財布だってこんぐれえは厚みあんのによ。
          と、財布を取り出す。
B     ああ、ほだな。不思議って言やあ不思議だな。
A     それと、あの機械ん中さ入(へえ)ってる人、大変だべね。
B     えっ?中さ入ってんなか。
A     一日(いちんち)中だもんな。お昼とかどうすんなべ。
B     そ、そ、そりゃ、中で食べてんだべ。
A     なんと!あの狭い箱ん中でなぁ!一日(いちんち)中ご苦労なこったな。お給料いいんだこてな。
B     ほりゃ銀行だもの。たくさんもらってたべ。大企業だもの。
A     ほでも、給料ええなは、銀行ん中でえばってる人だけだべ。
B     ああ、ほだな、そういうもんだ。東京電力だって、原発ん中で頑張ってる人はちいっとしかもらってねえっていうもな。
A     下請な。下請。ほだ、あん中さいる人も下請か派遣社員だべ。
B     ほだべなぁ、そんじぇねくちゃ我慢さんねもの、あがな狭い箱んなかで。
二人    ご苦労様!
          と、ATMに向かって手を合わせる。          
A     退屈しねもんだべか?
B     中で、テレビとか見てんなべ。
A     テレビか、なるほどテレビなぁ。ほでも、テレビ放送、今、休みだべは。
B     休み?テレビが??
A     ああ、夏場からこんかた、さっぱり映らねもん。シャーッて縞模様映るばりでよ。
B     そりゃ、ちでじだべ。ちでじ。
A     なにや?それ。ちでじって痔の一種か?疣(いぼ)痔(じ)、裂(きれ)れ痔(じ)、ちでじ。
B     ああ、そんなもんかもしんねえな。これまでのテレビ糞詰まりになったんだべ。
A     ああ、糞詰まりな、おら家(え)のテレビも糞詰まりなんか。ほんで映らねえなだ。なるほどな。おら、また、テレビも夏休みなんかって思ってだった。節電、節電て騒いでいっからよ。
B     たまにゃ節電も悪くねえけど、やっぱ年寄りにゃテレビだべ。韓流だべ。チャン・グンソク!いやぁ、いい男だねえ。
A     あたしゃ、嵐だね。翔くん、最高!ああ、やっぱテレビねえとな。一日、暇で暇で。
B     新しいのに換えんなねだ。
A     なんと、また、新しい機械だか!
B     まったく!新型、新型ってなぁ!
A     電話だって、ほれ、こんなにちゃっこくなっちまって。なんも遠慮すっことねえのにな。どーんと、居間に居座ってていいものを。
B     新しいことできるちゅうけど、うちらにゃさっぱりだもん。
A     ほだほだ。メールたら、文字映ってもちっこくて見えねえしな。
B     どうやって返事してええかもわからねえ。
A     孫が、「婆ちゃん、便利だろ。助かっだろ。」なんて言うけど。さっぱり!今までのまんまでたくさん。ほっといてけろ!って言いてえよ。
B     ほだほだ。おお、便利て言えば、コンビニな。あれ、便利な店って言う意味なんと。
A     ほえ~~~!あれが便利な店か?!コンビコンビちぃうから、だれかお笑いコンビがやってる店だと思ってだった。ほんねえなな。便利ちぃう意味なんか。
B     なーーーんも便利なもんか。こないだも、魚、三枚に捌いてけろって頼んだら、できねえと。無くなった魚屋ならすんのにな。
A     配達もしねしな。
B     賞味期限ぎりぎりだから、まけろって言うたら、コンビニは絶対まけないんです、と。なにお偉そうに。
A     挨拶だけは達者ださな。いらっしゃいませこんにちは。いらっしゃいませの他にこんにちは、まで付けてよ。
B     ああ、ほだ。いらっしゃいませかこんにちは、どっちかひとつにしろての。
A     いらっしゃいませって言葉には、こんにちはが含まれてんなだから。
B     そんくせ、店先でおでんまで煮てたりして。いっつも思うなよ。あん鍋ん中、釣り銭落としたらどうすんなべ?中身みんな捨てんだべか?って。
ひっひっひ!一度やってみっぺか。
A     おっかねえこと考えんでね!年寄りはほでなくとも邪魔者扱いなんだから。
B     ほだな。東京じゃ、年寄り、列車にも乗せねえようにしてっしな。
A     ほだなか?
B     改札口はいっつも閉まってっし、切符買う窓口もねえ。
A     まさかぁ!
B     切符みんな自動販売機だもんな。こないだもよ、機械に向かって行き先怒鳴ってる爺さんいたったけど、周りの衆から、爺さん邪魔だってうっちゃられたったもんな。
A     もごせーこと!
B     それどこか、今じゃ切符も売ってねえなだ。改札通る人は、なんかこう財布だかなんだかかざしてよ、すっとよ、扉、ぱたんこって開いてよ。
A     財布でなして開くなだべ?金、入(へえ)ってからだかい?
B     ほんねえな。ほだっておらもやってみたなだもん。財布こうかざしてよ、開けごま!って。
A     だめか。
B     だめだ。開かね。なっ、都会じゃもう年寄りは出歩くなってことなんよ。
A     田舎だって同じよなもんだべ。
B     ああ、ほだ。バスは、もう遠の昔に廃止になったし、75歳過ぎたら車運転すんなって言うし。自転車乗っと危ねえから止めろ、だもん。
A     ほでも、あんた、いろんなこと知っていやんな。
B     ああ、勉強してっからな。若えもんに馬鹿にされてばっかいるもんかってな。
A     なるほどなぁ。勉強なぁ。
B     ほた。勉強さんなね。これ。
          と、イヤホーンを取り出し、Aに渡す。
A     なにや、これ。
B     耳に差し込むな。
A     なんや、耳栓か?
B     ほんね。ほら、聞こえったべ。
A     な、なにやこれ?
B     石川遼君のスピードラーニング。
A     英語だか?英語勉強してんなか?
B     ああ、時代に取り残さんねえよえにな。
A     てーしたもんだ!
B     こんなんも、勉強してっこて。
          と、ウォークマンを操作する。
A     うわっ!!なんと、これ!!!
B     ほだ般若心経。
A     お経?!
B     あの世行って馬鹿にさんねえよにな。
A     お経しらねえと、あの世で馬鹿にされんなか?
B     ああ、ほだとも。あの世の沙汰も経しだいって言うべした。
A     それ、地獄の沙汰も金次第でねえか?
B     なーにことわざだってどんどん新しくなる時代だもの。ダメだよ。愚痴ってばりじゃ。
A     て言わっちぇもなあ。
B     挑戦!挑戦!!なにごとも挑戦だ。
A     孫もな同じこと言うなよ。婆ちゃんやってみろ、便利だから、って。
B     ああ、使い慣れりゃ、便利、便利。
A     ほんじゃこのカードで。
           と、財布からカードを取り出す。
B     おお、金おろすんか。簡単、簡単。
A     おら、心配だから、一度やってみせてけねか?
B     任せてけろ。
           財布から自分のカードを取り出し、ATM機に刺し込む。
B     まず、カードをこの隙間さ、差し込む。
A     ふむふむ。
B     すっと、こういう画面出っから、暗証番号を打ち込む。続き番号とか、自分の誕生日なんてダメだよ。すぐと忘れるよなのもダメだ。もちろん、人様に言ってもわかんねえ。
A     なるほど、ほんで、あんたは。
B     おらか?おらは、じぇーったい忘れない番号。
A     ええーっ?なにや、それ?
B     初恋の人の誕生日!
A     そんなん、よく覚えてやっこと!
B     忘れるもんかね。大切な大切な思い出だもの。
A     旦那さんの誕生日でなくて?
B     そんなもん、とっくに忘れた。あんた、覚えてんなか?
A     ええー、・・・忘っちゃ。
B     ほだべ。爺さんのことなんてな。
A     ほだな。近頃は物忘れひどくなるばりだ。暗唱番号たらど忘れしったらどうすっぺ。どっかに書き置きしたりした方がいいなべ。
B     ダメダメ!メモなんかしちゃ。だれかに見られたらどうすっこと。A     ほでも、ど忘れしそうだもなぁ。
B     そったら時のために、質問準備しとくなよ。
A     どんなふうに?
B     おらの場合だと、仏さんの誕生日は?って具合にな。で、こう打ち込む。
          A、知らんぷりしつつそっと覗き見る。
B     次におろす額を打ち込む。よろしいですか?って聞いてくっから、いいとこでねえよって確認を押す。っと、ほら、中の人一生懸命お札数えてっぺ。で、お待たせしました。取り忘れにご注意くださいって、はいはい親切なことな。で、お金を受け取る。なっ、簡単、簡単。ほれ五千円。
          と、お札を見せる。
A     なるほどなぁぁ。
          自分のカードを取り出し、
A     これと同じもんだべ。これで下ろせんなべ。
B     ほだよ。ほれ、見てみ、同じカードだ。
と、自分のカートを見せる。A、受け取って。
A     ほーっ!はーっ!ふーっ!ひーっ!へー!
          と、感心するあまりそっくりかえってひっくりかえる。
B     あ危ねえ!
          と、支えようとして二人もつれる。A、2枚のカードを持ち換える。
B     大丈夫だか?
A     悪(わり)いこと、悪(わり)いこと。いやぁ、あんた、てえしたもんだ!
B     なぁに、こったらこと、造作(ぞさ)ねえことだべ。
A     ほんじゃ、これ。
          と、すり替えたカードを返す。
B     ほれ、あんたもやってみろ。見てやっから。
A     ああ、ほだな。ほんじゃ、
          と、ATMにカードを差し込む。
B     暗唱番号。
A     ありゃ?
B     どした?
A     忘っちゃ。ど忘れしっちゃ。
B     なんだべ!
A     孫にあんだけ言わっちゃのに、・・・・ダメだ。思い出せねえ。
B     出直して来っこんだ。
A     あぁ、ほだな。戻って聞いてくっぺ。
B     あぁ、しっかり忘れねえよにな。質問も考えとくんだぞ。
A     あぁ、質問な。質問。ほんとありがと様。
          二人、反対方向に去っていく。と、A、すぐに現れて、カツラをとって正体を現す。
A     ちょろいもんだ、婆さんなんて。さて、すり替えたカードで、婆さんがため込んだへそくり、ごそっといただくか。(客席に向き)詐欺の手口はあの手この手、騙さんねえよにな。気つけろな。
                    了



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今日も明日も『どんでん森』

2011-11-04 21:57:03 | 演劇
 明日の公演、今日告知するってどうかと思うけど、もしかしたら、一人くらいブログ見て来てくれるかもしれないので、チラシの画像を載せておく。
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 そうなんだ、山折哲雄先生の前座、と言っても講演の後なんだけど、『と゜んでん森』を演らせてもらう。ありがたくも恐れ多い話しだ。山折先生のお話と食育子どもミュージカルと何の縁があるのか?よくわからない。ただ、一昨年「こころを育む活動」全国大賞を受賞できたのも山折先生のご推挙によるものだった。高校生の拙い舞台を気に入って下さっているってことだろう。

 明日はこの作品の決定版を上演するんだ、そんな意気込みで準備している。ほんじゃ今日の犬川小学校公演はリハーサルか?そんなことはない。今日は今日で出来る限りの準備をし、精一杯演じた。久しぶりの公演だったが、間違いなく以前のどの公演よりもよい出来になっていた。そりゃそうだ。ここまで『漂流』を仕上げるために懸命の努力を続けてきたんだもの、その成果が反映されないって方はない。しっかりとセリフを言い、くっきりと歌う。大会作品で心がけてきたことを子どもミュージカルにも生かせたと思う。

 犬川小学校では3年連続の公演。校長先生はじめ多くの先生方が置農食育子どもミュージカルわ楽しみにしてくれている。もちろん子どもたちも同様だ。小規模校で躾が行き届いているせいか、爆発的な盛り上がりこそないが、子どもたち全員集中して最後まで見てくれた。笑いのつぼもほぼ外すことなく演じることができた。こういうご贔屓さんができてきたってこと、本当にありがたいことだと感じる。昨日の演歌ショーと言い、今日と言い、置農演劇部を待っていてくれる人たちがたくさんいる、こんな幸せな高校演劇部は他にないだろうな。

 部員たちもかなり乗っている。今日の公演後の稽古はやたらハイテンションのうちに終了した。この意気込みを明日、山形市民会館の大きなホールでどれだけ発揮できるか。いや、大丈夫、なんたって本番に強い置農演劇部なんだから。



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