ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

超盛り上がりのコラボレーション『コスモス会30周年記念定期公演』

2012-07-15 21:15:46 | 地域文化
 町内の女声合唱団コスモス会とのコラボレーション、大成功だった。

 お引き受けしたのは第3部「お茶の間ソング~30年を振り返って」のステージ。「にっぽん昔話」「サザエさん」「スタジオジブリ・メロディ」それと「ひょっこりひょうたん島」というお馴染みの歌に、演劇部員がコントやらダンスで絡んだ。司会は高校生が語り部のお婆ちゃんに扮して進めた。

 「にっぽん昔話」では子守の少女やかぐや姫、赤鬼・青鬼、かぐや姫、一寸法師が登場、ショートコントを披露。最後は花咲爺さんの撒く灰に応えてきらきらと輝く花びらが舞い降りた。

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 サザエさんは3人のサザエさんが次々に登場。これがすべて男子部員。当然のこと、大爆笑となった。

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 「スタジオ・ジブリメロディ」ではトトロが出たりポニョが5匹も出たりしてかわいらしさを演出、小さい子どもたちなど跳ね上がって喜んでいた。「千と千尋・・・」からの「いつも何度でも」には団員の日常の一こまや練習風景をスライドで綴った。ちょっと、じーんとくるシーンだったかな。


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 そして、最後は「ひょっこりひょうたん島」。コスモス会と演劇部全員が舞台狭しと歌い踊った。このダンスは置農オリジナル、この春に教えに行った時には、絶対無理!って反応がほとんどだったけど、今日は多くの団員たちが気持ちよく踊っていた。



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 出演者全員が舞台で手をつなぎ、観客も巻き込んで歌った「故郷」。感動的だった。終わると同時にあちらからもこちらからも「アンコール」の声がかかった。

 終演後には部員ともども打ち上げにもお招きいただいた。これがまた、超々級の盛り上がりとなった。高校生がダンスを披露すれば、コスモス会も美しい歌声を披露。「サザエさん」では舞台の再演も行われ、握手どころか抱擁まで出現して、「こんなに感激したのは初めてだ」「若さをもらった」「楽しかった」と最大級のお褒めの言葉をいただいた。

 部員の側ものりに乗って、お酌には回る、話は弾む、ダンス踊る、2時間の交流があっという間の出来事だった。去り難かくいつまでも名残を惜しみつつの散会となった。

 正直、こんなにも盛り上がるとは思っていなかった。特に高校生がこれほどまでにお年寄りとの交流を楽しめるとはまったくの予想外だった。経験を踏んでいる演劇部員だからだったのかも知れないが、一つきっかけをつかめば、こういう世代を超えた心の交流が可能になるということなのだろう。

 そんなきっかけをたくさんのところで仕掛けたいものだ。

 で、明日は、「寄っとこえプロジェクト」の最終会、今日みたいに盛り上がるといいな。







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菜の花座定期公演『お勝手の姫』終わった!

2012-07-09 23:15:48 | 地域文化
 終わったな、公演『お勝手の姫』。まずは無難に終われて良かった。

 今回も客演をお迎えした。その責任ってあるものね、わざわざこっちの舞台に乗り込んでくれて、気詰まりな中稽古に励んでくれて、それで失敗したら、本当に申し訳ないもの。まっ、なんとか客演の春川さんへの義務は果たせた。

 今回のお芝居でどこまで笑いを取れるか、どこまでジーンとさせられるか、も一つ自信がなかった。僕はもちろん、この脚本の台詞のやりとりや登場人物や舞台設定が面白かったから取り上げたわけだけど、果たして川西の、それも菜の花座の常連の人たちにどれだけ共感してもらえるか、とっても心配だった。なんせ、超えてる「女」だからね。思いがけない設定だからね。

 でも、そんなこと杞憂だったみたいだ。お客さん大いに笑ってくれたし、緊迫感のあるシーンでは食い入るように見てくれていた。役者のガンバリに感謝しよう。本番になって見違えるようにテンポのある気持ちのこもった会話を作り上げてくれた。みんな上手くなったよなぁ、やっぱり、苦しさを乗り越えるのが成長への近道なんだってことを思いつつ見ていた。

 客演の効果ってのは間違いなくある。常に他人の目を稽古の中で意識せざるを得ないわけだから、辛いことだが気持ちはきりっとするよな。これで2回続けて力ある客演をお招きした。こうやって役者を融通しあうってこともお互いの切磋琢磨の機会としてとても有効だと思う。これからも時折は客演を試みることにしよう。

 さて、今回一番感じていたのは、「客、少ねぇなぁぁぁぁ!」ってことだった。予想したどおり、ぴったんこ120人だった。もっと見てもらえれば、結構楽しい時間過ごしてもらえるんだけどなぁ、と思い思いビデオを回していた。これほどの時間と労力を掛けて、120人、うーん!辛い!!

 誰だって忙しい。趣味も興味も多彩な人たちをどうやったら菜の花座の舞台に引き寄せられるか。営業も大切だけど、結局、もっと面白い芝居を作る!ってことに尽きる!って原点に戻って反省した。

 そう、見ていて、ああ、ここんとこもっとこんな風にしたら良かった、とか、ここの台詞は言い方違うよな、とか装置の扱い上手くなかったとか、場転もっと早くしなくちゃとか、反省しきりだった。うん、やっぱり僕の姿勢が甘かったってことだ。脚本のおもしろさを引き出すために、もっともっと熱中しなくちゃいけなかった。もっともっと考えなくちゃならなかった。

 これから2年、ここが菜の花座の勝負の時だ。僕もおそらく最後の挑戦の機会になることだろう。幸い、熱心な若手が集まってきつつある。前回同様、打ち上げには関わった者全員が参加してくれた。これまでの寄せ集めと違う。みんな芝居が好きで集まって来ている。みんな菜の花座でやることに期待して顔を出してくれている。

 そんな多くの人たちの気持ちに答えられるか?成功できるかどうかはわからない。せめて、本気でぶつかるってことくらいは意地を張り通したいと思った。


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好みの問題なんですが、こまつ座『闇に咲く花』

2012-07-04 23:37:57 | 劇評
 劇評なんてもんじゃない。要するに好みの問題なんだ。

 どうしても好きになれない、この芝居。舞台は生き生きとしていて役者もそれぞれ精一杯頑張ってる。装置も見事な作りだし、照明も時折どきっとするような明かりを作っていた。前半は快調なピッチで爆笑に次ぐ爆笑で、いいな、生徒連れてきて良かったなって思ってたんだけど、・・・・・

 飽きた、後半は。緊迫感のあるシーンが立ち上がってるってのは感じるんだけど、どうにも一歩引けてしまった。井上さんの弟子を自称する身で、いいのか?それで??

 理由の一つは、僕には神社について井上さんのような思い入れが無いってことだ。お寺の境内では毎日遊んでいた(家が寺だから)が、隣の神社に入り込むのは、飛び込んだ野球ボールを取りに行くくらいのことだった。とてもとても、そこに佇んで清らかな気持ちになるなんて経験は皆無だ。愛着も執着もない存在だから、改めて神社の戦争責任を問いかけられても、ああ、そうだよね、を超えて響いては来なかった。

 もう一つの理由は、C級戦犯のこととか、兵士を見捨てた士官たちのこととか、やっぱ、今更って感じがどうしても抜けないんだな。忘れちゃ行けない!忘れればまた繰り返すことになるから、って言う井上さんの叫びはよくよく伝わってくるのだが、結局、心を打つってところまでは行かなかった。

 どうも、戦争の話しとなると井上さんは激してしまって、もろ見せって感じになってしまう気がする。そこが引いてしまう原因なんだと思う。大切な事だし、上手に処理されてはいる。それでも、主張があからさまなんだなぁ。

 僕としては、正論を聞きたくて芝居を見に行ってるわけじゃない。日頃の感覚がどんでん返しでひっくり返されるような体験がしたくて見に行っている。「日本のへそ」のようなとことんの猥雑さや「天保12年のシェークスピア」のような底なしの悪意とか、そんなもんで圧倒されたいと思うんだ。

 結局は、好みの問題なんだよな。井上さんごめんなさい。平和を願い、民主主義を思う気持ちには絶対的に共感する。でも、それは舞台で見たものとは違うんですよ、僕の場合。

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コスモス会賛助出演準備ぃぃぃぃ

2012-07-04 00:03:44 | アート・文化
 ようやっと、リハまでこぎ着けた。10日後のコスモス会の賛助出演。

 辛かったと思うよ、部員たち。なんたって期末試験しながらの物作りだったんだから。

 極力、使える衣装やかぶり物はそのまま利用し、新規に作る物は少なくした。って言っても、やっぱり新しい舞台だもの、なんやかやと様々作った。

 例えば、赤鬼青鬼の角と金棒とか、文福茶釜とか、ポニョの衣装とか、雪篭とか、傾斜平台とか、可動型座敷とか、中でも大変だったのがトトロ。これは期限の今日も完成しなかったけど。

 試験勉強はしなきゃなせない、物作りはある、で、部員たちのフラストレーションも極限まで沸騰していた。辛いだろうな、大変だよなって同情しつつも尻を叩きに叩いた。ここで仏になれば、明日の地獄が見えていたから。部員たち、よーーく耐えてくれた。

 なんとかかんとかものが揃って、今日ようやっと、簡単なリハができた。そう、明日から2年生はインターンシップで不在なので、なんとしても今日やってしまわなけりゃならなかったんだ。

 面白いよ!面白い!!かぐや姫を襲う鬼たちのいやらしさ、1年生5人のポニョのういういしさ、トトロのなんともとぼけた味わい、三人のサザエさんなんか、絶対爆笑ものだろうな。コスモス会の人たち、笑いすぎて歌えなくならなきゃいいけど。

 そして、フィナーレのひょっこりひょうたん島。いろんな衣装を着けた登場人物が団員の中に入り交じって歌い踊る。リオのカーニバルとは言わないまでも、かなりの盛り上がりになりそう。

 ね、辛くても苦しくても、仕上がってみれば納得だろ。楽しいだろ。そこなんだよ。満足のエンディングにたどり着くにゃそれ相応の苦労が必要ってことなんだよ。そこんとこ、もうそろそろわかって欲しいんだよな、上級生には。

 コスモス会30周年記念公演は7月15日(日)14:00開演だ。

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菜の花座定期公演『お勝手の姫』ゲネ

2012-07-01 23:51:51 | 演劇
 本番一週間前のゲネ、できた!って、おいおいそんな、びっくりマークかよ。当ったり前のことじゃん。

 そう、その当たり前に、このところとんとご無沙汰してるんだ。菜の花座も置農演劇部も。まったく、困ったもんだ!!

 で、今日のゲネ、まずなんとかゲネっぽくできた。ゲネっぽく?

 まず、人がすべて集まった!!!!当たり前だろって言うなよ。これが本当に難しいんだ、アマチュア演劇では。みんな働いてるからね、しかも、サービス業従事なんてのが多かったりして。ともかく開始時に全員がそろってたなんて、うーん?記憶にない。

 物もほぼ揃っていた。これも素晴らしい!さらに、音源もすべて準備できた!実に、実にまれ!!!
 
 いかん、いかん。こんなこと書いてると、「菜の花座の芝居は稽古不足だ!」ってまたごしゃかれるよ。

 いろんな人が、いろんな意識で、いろんな事情抱えて集まってくるのがアマチュア劇団だ。年齢もまちまち、技倆もまちまち、意欲もまちまちま。ただ、なんとか舞台作ろうって気持ちだけで続いているんだ。

 こんな状況を馬鹿臭いと感じるか、貴重なことと感じるか。だからダメと見放すか、だから愛おしいと抱きしめるか、そこが分かれ道なんだろうね。

 不十分、物足りない、それでもみなさんに見てほしい。それって思い上がりですか?

 いよいよ残り一週間、連日夜10時までの稽古が続く。そして、本番は7月8日(日)14:00開演。




 
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