16日の読売にこんな記事が出ていた。
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【小学校の英語教育。会話力に主眼に年35時間(東京)】
「構造改革特別区域」の認定を受けた杉並区は、昨年度から区立新泉小(滝瀬晴美校長)で、3年生以上で年間35時間の英語教育を実践している。区教委は、国際人として活躍できる人材の育成を目指し、小学校卒業の時点で、「英語で1分間会話ができる」ことを目標にしている。黒岩竹志記者のレポート
おもしろいなあと思ったのは、「日常会話で応用できる96の基本文を歌や映像などを活用して、耳で聞き、声にする“練習”が繰り返し行われる。」こと。教材何を使っているんだろう。公開してくれないかな。
同校の滝瀬校長
「英語をシャワーのように浴び、分かる分からないではなく、体で覚えることで物おじしない会話力の素地を作るのが主眼」
方向性は正しい。いいことだと思う。
記事を読んでいて、ようやくこうなったかと思ったのは、英語授業に日本人のAETとでもいうべき人間が配置されていること。こんなふうに書いてあった。
同小学校には、同小の英語授業で、主導的な役割を果たす「嘱託員」が置かれている。嘱託員の村山律子教諭は中学の英語教員の資格を持ち、月に16日出勤、英語だけを受け持っている。英語力が乏しい担任を補佐しながら、授業を進める。
年齢の記述がないのは残念。変な興味ではなく、僕はもっとも安く、ある程度の経験と見識、テクニックを持っている英語活動・授業の補助員は、定年後の中学校英語教員だと思っている。どんなバックグランドをもった人を嘱託員にしているのかの言及がほしかったと思う。
ただ、杉並区でも他の小学校でも英語教育を強化して行く方針だが、各校に嘱託員を配置するのは予算的に厳しい(=特区申請をし、特別にこの学校だけできている?)とのこと。教員を対象にした研修や、地域ボランティアなどを活用して、充実を図っていく考えだそうだ。
区教委の坂田篤統括指導主事
「英語教育に対する保護者や地域のニーズは高まる一方。月1回程度では、一定のレベルを保つことは難しく、新泉小の事例などを参考に『杉並プログラム』を確立させたい」
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前から繰り返し繰り返し書いていたことだが、とにかく研修である。その機会をどうやって確保するか、財源をどうやってひねり出すかである。行政もいろいろやっていたとは思うが、ようやく記事になりはじめたのかなと思う。