全英連参加者のブログ

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2006-11-04 05:13:14 | 気になる 大学進学

 大学の都合で再活用か?

 いつもチェックしているブログが「入試に過去問、優良問題を再活用・17大学が宣言、(日経10月26日付)」という記事を取り上げていた。
 その記事によると、入試に過去問・優良問題を入試で再活用すると、国公私立の17大学が宣言するらしい。良質な過去問を共有財産とみなし、問題作成の負担を軽減することが目的だそうだ。幹事校は国立岐阜大学。同大黒木登志夫学長によれば、「良問が増えることで大学、受験生の双方にメリットがある」とのこと。
 日経は、「入試業務の効率化」が期待されると記事をまとめていた。

 大学側は赤字のように考えているわけだ。本当だろうか?

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 必ず最初は事故が起きる…断言してもいい…1000%(絶対の10倍、そんな気分)の自信が僕にはある。

 再活用を考えている団体は、出版物(赤本等)などに過去問が公表されている国公私立の約400大学に趣意書を送り、宣言への参加を呼びかけるそうだ。公表してある問題(過去問)を再活用するのは結構だ。でも、僕にはわからないことがある。それは、その選んだ問題が、何を規準に、誰の判断で良問になるかということだ。問題の良悪の判断は、問題を作ることとは、全く異なる難しい作業であると思う。この作業は、僕が思うに、大学の先生方が本来求められている仕事ではないような気がする。少なくとも多くの先生方が本務とは考えていない仕事ではないだろうか。これは彼らの住む世界とは別の世界の仕事であり、そもそも大学人にできることなんだろうか。させていいことなんだろうか。BigQ-Markだと思う。むしろ、高校の先生たちの方が適任かもしれない仕事である。
 現実問題として高校の先生に任せることがかなわないならば、この仕事(作業)は是非、自校ではなく河合塾とか代ゼミにお願いするべきだと思う。それくらい難しい仕事である。
 また、仮に過去問の何かが良問とされたとしても、学習指導要領に適合しているのか確認をしないで試験に使えば、必ず事故につながると思う。指導要領、大変失礼ながら大学の先生にわかるものなのだろうか。一度でも目を通したことがあるのだろうか。。。
 問題作成の負担が軽減できるとか、入試業務の効率化とかいう視点で作業をすることを頭から否定はしない。でも、高校教師が持つ漠然とした不安に答えてもらえないうちは、事故率1000%という僕の妙な自信は揺らがない。


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