11月16日、NHKを夕食後何となく見ていた。7時半からのクローズアップ現代が、クリント・イーストウッド「監督」を取り上げていた。クリント・イーストウッドさん。年代によって形容・印象が違ってくると思う。
一番最初に彼のことを知ったのは、『荒野の用心棒』、『夕陽のガンマン』、『続・夕陽のガンマン』(1964年~66年)等のいわゆるマカロニウエスタンの主演俳優としてだ。もちろん僕だって、これらの映画をリアルタイムでは見ていない。TVの日曜洋画劇場とかで見ただけだ。寡黙なガンマン。。。そんなイメージ。
しばらくして、例の『ダーティハリー』シリーズ(1971年~)のハリー・キャラハン刑事のイメージは強烈だった。それ以外でも、『ファイヤーフォックス』の演技も僕は印象に残っている。
最近彼を注目した人にとっては、『マディソン郡の橋』(1995年)とか『スペース・カウボーイ』(2000年)の印象が強いのかな。確か、これらは監督もしていたような気がする。一昨年の『ミリオンダラー・ベイビー』、そして今年の『父親たちの星条旗』や『硫黄島からの手紙』では、完全に監督のイメージ。
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クリント・イーストウッドさんはアメリカではある時代を代表する俳優だ。今から15年くらい前、『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』が公開された。彼はこの映画に“登場”している。
1955年にもどった主人公マーティーは、1885年に飛ばされたドクを助け出すため、タイムトラベルを試みる。1885年にとけ込むように、いわゆるウエスタンの格好をするのだが、1955年のドクの用意した格好は、全くおかしなものだった。確かマーティーはこんなことを言っている。
ドク 「フィットしているか。
マーティー 「クリント・イーストウッドはこんな格好していないよ。
ドク 「クリント、WHO?(クリントってだれだ。)
マーティー 「そうか、まだ有名になっていないんだな。。。
1885年にタイムトラベルをしたマーティーは、自分のご先祖さまに助けられる。そこで彼は、本名を明かせないから、偽名を使うことになる。
"...Eastwood... Clint Eastwood."
よく考えたら、クリント・イーストウッドさんも自分の名前を使われることをOKしたのかな。。。
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インタビューを見ながら考えた。いい年の取り方をしているって。素直にカッコいいと思った。
インタビューのクリント・イーストウッドさんの発言は字幕ではなく、吹き替えだった。たぶん野沢那智さんだと思う。彼の吹き替えは山田康夫さんのはまり役だった。そんなことも思いだした。